方針
与式で とおくと、 と から を決める漸化式が得られる。これにより、条件を満たす数列が存在するなら初期値 だけで全項が一意に決まる。一般には が 型に従うので、2組の初期値を同じ枠組みで処理する。
解答
与えられた関係式に を代入すると である。 ではこれを と書ける。
ここで とおく。上の式に 、 を代入すると、 を得る。したがって について であり、 は に比例する。
(1) 、 だから 、 である。 なので、比例定数は であり、 である。
実際、 で 、 で を満たす。また上で得た漸化式によって全項が一意に定まるため、これが求める一般項である。
(2) 、 であるから である。漸化式 より、 ならすべての で である。よって である。
最後に、得られた候補が元の「すべての 」の条件を満たすことを確認する。
および をそれぞれ元の左辺へ代入して展開すると
いずれも になる。したがって (1)(2) の候補は必要条件だけでなく、
実際に元の関係式を満たす。
別解
解法2
方針
与式の左辺が数列について線形であることを利用する。まず基本解 と がすべての で条件を満たすことを確認し、 から得る一意性により一般解をその一次結合に限定する。
解答
与式の左辺を と書く。数列 を代入するとまた を代入して展開してもとなる。したがって任意の定数 に対しては、すべての正整数 について元の関係式を満たす。
逆に、元の関係式で とおくと、 に対してよって を指定すれば、その後の全項は一意に定まる。
一方 の における値はこの連立方程式は行列式 をもつので、任意の
に対して が一意に決まる。したがってこれが一般解である。
(1) より 。したがって(2)より 。したがって
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中4。すべての に対する式だが、まず を選べば十分強い漸化式が出る。大切なのは、漸化式が 以降の全項を一意に決めるため、候補を見つけたあとに長い代入確認をしなくてもよい点である。想定時間は8分程度。 をいきなり当てるより、 と置いて同じ形にそろえると答案が安定する。