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北海道大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 ベクトル・図形と方程式文系数学 第4問(b)

原点をOとする平面において点A(0,2)とベクトルc=(1,2)をとり,
ベクトル方程式p=OA+tcで表される直線をlとする.
原点Oを発した光が,l上の点Q(a,b)lにあたって反射するとき,その反射光のなす半直線をlで表す.
ただし,光は直進し,線分OQlのなす角度はllのなす角度に等しくなるように反射するものとする.

(1) 直線lに関してOと対称な点Oの座標を求めよ.

(2) 半直線lを含む直線のベクトル方程式がp=OQ+td
となるようなベクトルdを1つ求め,その成分をaを用いて表せ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 図形的解釈ベクトル成分計算座標設定

方針

直線 l をまず方程式 2x+y2=0 に直す。反射では、直線に関して原点を対称移動した点 O を求めると、反射後の光線は O と反射点 Q を結ぶ直線上にある。したがって Q=(a,b)l 上にある条件 b=22a を使い、方向ベクトルを OQ として表す。

解答

(1)

直線 lp=(0,2)+t(1,2) で表されるから、座標で書くと y=22x である。すなわち 2x+y2=0 である。

原点 O=(0,0) からこの直線に下ろした垂線の足を H とする。直線 2x+y2=0 の法線ベクトルは (2,1) なので、HH=s(2,1) と書ける。これを直線の方程式に代入すると 2(2s)+s2=0 より s=25 である。したがって H=(45,25) である。原点と対称な点 OH を中点にもつので O=2H=(85,45) である。

(2)

反射の法則より、直線 l に関して原点 O を対称移動した点 O から点 Q へ進む直線が、反射光を含む直線になる。したがって方向ベクトルとして d=OQ を取ればよい。 Q=(a,b) は直線 l 上にあるので b=22a である。よってd=(a85,b45)=(a85,22a45)となる。したがって、例えば d=(a85,652a) を取ればよい。

別解

解法2

方針

直線の単位法線方向へ原点を射影して鏡像を求める。別の見方として、入射方向ベクトルを直線の法線に関して反射させ、その成分が QO と平行になることを確認する。

解答

(1)

l2x+y2=0で、法線ベクトルを n=(2,1) とする。点 x のこの直線に関する鏡像はx=x2nx2n2nである。原点を代入するとO=225(2,1)=(85,45).(2)

Q=(a,22a) である。鏡像法により、反射後の直線は OQ を通る。したがって、その方向ベクトルとしてd=QO=(a85,652a)を取れる。

実際、原点から Q への入射ベクトルを直線 l の法線成分と接線成分に分けると、反射では法線成分だけが反転する。この操作は始点 O を鏡像 O へ移すことと同値なので、上の d は反射の法則を満たす。

総評

反射を対称点で処理する幾何ベクトルの問題で、想定時間は18分程度。入射角と反射角を直接追うより、反射点を通る直線を「対称点 OQ を結ぶ直線」と見るのが最短である。(1)では垂線の足を出してから2倍する流れにすると、符号ミスを防げる。(2)は Q が直線 l 上にあるため、b=22a を必ず使って a だけで表す。

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出典: 北海道大学 1997年度 前期 文系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。