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北海道大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 ベクトル・図形と方程式文系数学 第4問(b)

正の数aに対し,空間内の4点O(0,0,0),A(0,0,1),P(22a,0,0),Q(2a,5a,1)を考える.OPQ=60が成り立つとき,次の問に答えよ.

(1) aの値を求めよ.
(2) Aから3点OPQを通る平面に下ろした垂線の足Hの座標を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

ベクトル図形と方程式 内積の利用座標設定ベクトル成分計算

方針

(1) は角 OPQ を,点 P から出る二つのベクトル POPQ の内積で表す。(2) は a=1 を代入して平面 OPQ の法線ベクトルを求め,原点を通る平面への点 A の正射影を計算する。射影では,H=Aλn とおいて H が平面上にある条件から λ を決める。

解答

(1)

P,QP=(22a,0,0),Q=(2a,5a,1) である。したがってPO=(22a,0,0),PQ=(2a,5a,1)である。

内積と大きさを計算すると POPQ=4a2, またPO=22a,PQ=2a2+5a2+1=7a2+1.よってcosOPQ=4a222a7a2+1=2a7a2+1. OPQ=60 だから 2a7a2+1=12. 両辺を二乗して 2a27a2+1=14 より 8a2=7a2+1. a>0 なので a=1 である。

(2) a=1 のときOP=(22,0,0),OQ=(2,5,1)である。この二つに垂直なベクトルとして n=(0,22,210) を取ることができる。実際,これは OPOQ の外積である。

平面 OPQ は原点を通り,法線ベクトルが n であるから,方程式は 22y+210z=0 である。点 A=(0,0,1) からこの平面へ下ろした垂線の足を H=Aλn とおく。H が平面上にあるためには nH=0 である。したがって nAλn2=0 である。ここで nA=210,n2=8+40=48 だから λ=21048=1024. よってH=(0,0,1)1024(0,22,210)=(0,56,16).したがって H=(0,56,16) である。

別解

解法2

方針

(1) は三角形 OPQ の辺の長さだけで余弦を求める。(2)は a=1 を代入した平面の方程式を直接作り、垂線を媒介表示して足を決定する。

解答

(1)

三角形 OPQ の辺の長さはOP=22a,OQ=PQ=7a2+1.余弦定理よりcosOPQ=OP2+PQ2OQ22OPPQ=OP2PQ=2a7a2+1.これが 1/2 に等しいから2a27a2+1=14.よって a2=1 であり、a>0 からa=1である。

(2)

a=1 のとき、平面 OPQx 軸を含むから、その方程式をαy+βz=0と置ける。点 Q=(2,5,1) を通るので5α+β=0.したがって平面の方程式はy5z=0.この平面の法線方向は (0,1,5) だから、A=(0,0,1) を通る垂線を(x,y,z)=(0,0,1)+s(0,1,5)と表す。平面上ではs5(15s)=0,よって 6s=5s=5/6 である。したがって垂線の足はH=(0,56,16)である。

総評

空間ベクトルの内積と射影を使う標準問題である。所要時間は12分程度。(1) は角の頂点が P なので,OP ではなく POPQ を使う点に注意する。(2) は平面の法線ベクトルを求めれば,垂線の足は正射影で機械的に出せる。外積を使わない場合でも,OPOQ の両方に垂直なベクトルを一つ見つければ十分である。

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出典: 北海道大学 1998年度 前期 文系 第4問(b)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。