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北海道大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験 複素数平面・図形と方程式文系数学 第4問(a)

複素数平面において,複素数1,1+2i2izwを表す点を,
それぞれ,ABCPQとする.
このとき,次の問に答えよ.

(1)Pが線分AB上をAからBまで動くとき,複素数z2を表す点は,
複素数平面上で,どのような図形をえがくか.式で表し,図示せよ.
(2) AQCが点Qを直角の頂点とする直角二等辺三角形になるとき,複素数wを求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安10

複素数平面図形と方程式 座標設定軌跡、実部虚部比較

方針

(1) は線分 AB 上の点を z=1+2ti(0t1) と置き,z2 の実部と虚部から媒介変数 t を消去する。(2) は AC を結ぶ線分が直角二等辺三角形の斜辺になることを使う。頂点 QAC の中点から,半分のベクトルを 90 回転した二方向に取ればよい。

解答

(1)

P が線分 AB 上を動くので,0t1 を用いて z=1+2ti と表せる。すると z2=(1+2ti)2=14t2+4ti である。 z2 を表す点の座標を (X,Y) とすると X=14t2,Y=4t である。0t1 より 0Y4 であり,t=Y/4 を代入すると X=14(Y4)2=1Y24. したがって軌跡は X=1Y24,0Y4 である。これは,左向きに開く放物線 X=1Y2/4 のうち,Y=0 から Y=4 までの部分である。

(2) A1C2i を表すので,座標では A=(1,0),C=(0,2) である。AQCQ を直角の頂点とする直角二等辺三角形であるとき,AC は斜辺である。

線分 AC の中点を M とすると M=(12,1) である。また MA=(12,1) である。このベクトルを 90 回転すると (1,12),(1,12) の二つが得られる。したがって Q(12,1)+(1,12)=(32,32)または(12,1)+(1,12)=(12,12)である。

よって対応する複素数は w=32+32i,w=12+12i である。

別解

解法2

方針

(1) は虚部を直接パラメータにして実部との関係を消去する。(2)は点 Q=(p,q) と置き、等辺条件と直角条件を連立して座標を求める。

解答

(1)

線分 AB は実部が 1、虚部が 0 以上 2 以下の点からなる。そこでz=1+iy(0y2)と置く。このときz2=1y2+2iy.z2=X+iY と書けばX=1y2,Y=2y.したがって y=Y/2 を消去してX=1Y24,0Y4を得る。これは左向きの放物線の指定された部分である。

(2)

Q=(p,q) と置く。QA=QC より(p1)2+q2=p2+(q2)2,すなわち2p+4q3=0.(1)また AQC=90 より(1p,q)(p,2q)=0,すなわちp2+q2p2q=0.(2)(1)から p=2q3/2 として (2) に代入すると20q240q+15=0,よってq=32,12.対応する p はそれぞれ 3/2,1/2 である。したがってw=32+32i,w=12+12iである。

総評

(1) は線分上の点を一つの媒介変数で表すだけで軌跡が出る。所要時間は10分程度。z2 にした後,実部を X,虚部を Y と置いて t を消去し,範囲 0Y4 を忘れないこと。(2) は直角二等辺三角形では,直角の頂点から見ると与えられた辺 AC が斜辺になる。中点から垂直方向へ二通り取る図形的処理が最も速い。

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出典: 北海道大学 1998年度 前期 文系 第4問(a)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。