方針
小数部分を扱うので, の整数部分を と置く。小数部分が であることは と同値で,ここから二次方程式が出る。最後に,得られた正の解について が成り立ち,確かに整数部分が になることを確認する。
解答
の整数部分を とする。 であるから であり, は 以上の整数である。
小数部分が に等しいので と書ける。両辺に を掛けると すなわち である。この二次方程式の解は であり,正の解は である。
逆に, に対して とおく。このとき であり,また だから である。さらに二次方程式を満たすので が成り立つ。右辺の は に入っているから, が整数部分, が小数部分である。
したがって求める正の数は である。
別解
解法2
方針
の整数部分を と固定し、整数部分の定義を表す不等式と、与えられた小数部分の等式を同時に解く。得られた候補が本当に同じ整数部分を持つことまで確認する。
解答
の整数部分を とするとである。小数部分が だからよって より、候補はに限られる。
残るのは整数部分の確認である。上の方程式からまたなのでしたがって が確かに成り立ち、 は の整数部分である。逆もすべて確認できたので、求める正の数はである。
総評
小数部分の定義を式に直すだけだが,逆の確認まで必要な問題である。所要時間は8分程度。 を整数部分と置いたあと, の正の解を取るのは自然である。答案で抜けやすいのは,得られた が本当に小数部分として許される範囲 に入ることの確認である。