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北海道大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

(1) pを正の定数とし,点F(0,p)を焦点にもち,y=pを準線とする放物線をCとする.
C上の点Q(x0,y0)(ただしx00)を考え,
QFを通る直線をl1,点Qを通り放物線Cの主軸に平行な直線をl2とする.
このとき点QにおけるCの接線lは,l1l2のなす角を2等分することを示せ.

(2) 放物線y=x222x+4上の点R(a,b) (a>2)における接線と
直線x=aのなす角を
θ (0<θ<90)とする.
Rを通り傾きが1tan2θ2tanθである直線は
aによらない定点を通ることを示し,
その定点の座標を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安35

図形と方程式微分三角関数 接線・法線図形的解釈三角比の利用

方針

(1) は放物線を x2=4py と書き、接線の傾きと QF の傾きを角の2倍公式で比較する。(2)では放物線を y=(x2)2+2 と見て、u=a2>0 と置く。接線と鉛直線のなす角から tanθ=1/(2u) を得て、与えられた傾きを u1/(4u) に簡約し、直線が常に同じ点を通ることを代入で示す。

解答

(1)

焦点が F(0,p)、準線が y=p である放物線は x2=4py である。点 Q(x0,y0) はこの放物線上にあるので y0=x024p である。

Q における接線の傾きを m とすると、x2=4py より 2x=4pdydx であるから m=x02p である。接線が x 軸となす角を ϕ とすれば tanϕ=x02p である。

一方、直線 QF の傾きはy0px0=x024ppx0=x024p24px0である。ここで tan2ϕ=2tanϕ1tan2ϕ=4px04p2x02 なので 1tan2ϕ=x024p24px0 である。これは直線 QF の傾きに等しい。

直線 l2 は放物線の主軸に平行、すなわち鉛直線である。接線の方向角を ϕ とすると、l2 の方向角は 90 であり、上の等式は QF の方向が 2ϕ90 に対応することを示している。したがって接線 ll1l2 のなす角を2等分する。

(2)

与えられた放物線は y=x222x+4=(x2)2+2 である。u=a2 とおくと、仮定 a>2 より u>0 であり、点 RR=(2+u,u2+2) である。

接線の傾きは 2(a2)=2u である。接線と鉛直線 x=a のなす角を θ とするので、接線が水平線となす角を ϕ とすれば tanϕ=2u,θ=90ϕ である。したがって tanθ=12u である。

問題で与えられた直線の傾きは1tan2θ2tanθ=114u21u=u14uである。よってその直線は y(u2+2)=(u14u)(x2u) で表される。

ここで x=2 を代入すると、右辺は (u14u)(u)=u2+14 である。したがって y(u2+2)=u2+14 より y=94 となる。よってこの直線は a によらず定点 (2,94) を通る。

別解

解法2

方針

(1) の反射性をそのまま(2)へ適用する。与えられた傾きは cot2θ であるから、求める直線は点 R と放物線の焦点を結ぶ直線だと読み、平方完成から焦点を即座に求める。

解答

(1)

放物線は x2=4py である。Q=(2pt,pt2) と媒介表示すると、接線はtxy=pt2.接線の方向ベクトルを u=(1,t)、主軸方向を v=(0,1) とする。またQF=(2pt,ppt2)=p(2t,1t2).u を単位方向に直して反射公式を適用すると、v を接線に関して反射した方向は2uvuuuv=11+t2(2t,t21),これは QF と平行である。よって接線は QF と主軸に平行な直線のなす角を二等分する。

(2)

与えられた放物線はy=(x2)2+2.X=x2, Y=y2 と平行移動すればX2=Y=414Yだから、焦点はF=(2,2+14)=(2,94).接線と鉛直線のなす角が θ であるから、(1)より焦点方向の傾きはcot2θ=1tan2θ2tanθ.したがって問題の直線は R と焦点 F を結ぶ直線にほかならない。ゆえに a によらず(2,94)を通る。

総評

放物線の接線性質と三角関数の2倍角を結びつける問題で、想定時間は35分程度。(1)は焦点・準線の性質を言葉で済ませず、傾きの等式として角の二等分を示すのが確実である。(2)では u=a2 と置くと、接線の傾き、tanθ、与えられた傾きがすべて簡潔になる。最後は定点を推測するだけでなく、x=2 を代入して常に y=9/4 になることを確認する。

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出典: 北海道大学 1997年度 前期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。