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北海道大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

中心がそれぞれ,(2,0)(2,0)である半径1の円ABを考える.
Cが,Aを内側に含み,Bの外側にあり,しかも,ABの両方に接しながら動くとき,次の問いに答えよ.

(1)Cの中心の軌跡を求めよ.
(2) 円Cが直線y=2に接するとき,Cの半径を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安12

図形と方程式 軌跡円の性質座標設定

方針

C の中心を (x,y),半径を r と置き,円 A との内接条件を dA=r1,円 B との外接条件を dB=r+1 と表す。すると dBdA=2 から中心の軌跡は双曲線になる。(2) は直線 y=2 への距離が半径に等しいことを使い,双曲線上の左枝で接触条件を満たす中心を求める。

解答

(1)

C の中心を (x,y),半径を r とする。円 A の中心を FA=(2,0),円 B の中心を FB=(2,0) とすると,接触条件より CFA=r1,CFB=r+1 である。したがって CFBCFA=2 となる。これは焦点 (2,0),(2,0) からの距離差が 2 である双曲線である。

焦点間距離は 4 なので c=2,距離差は 2a=2 なので a=1 である。よって b2=c2a2=3 であり,方程式は x2y23=1 である。さらに CFB>CFA なので左側の枝を取る。したがって x2y23=1,x1 である。

(2)

直線 y=2 に接するので r=y2 である。また CFA=r1 だから (x+2)2+y2=y21 である。

左枝上でこの条件を満たす点を調べる。y2 の場合は r=2y で,(x+2)2+y2=(1y)2 すなわち (x+2)2=12y である。これと x2y23=1,x1 を連立すると (x,y)=(1,0),(7,12) を得る。y>2 の場合は y21=y3 であるが,二乗すると (x+2)2=96y となり,y>2 では右辺が負になるため解はない。

よって半径はそれぞれ r=02=2,r=122=14 である。したがって r=2,r=14 である。

別解

解法2

方針

中心と半径の関係をまず半径 r で式にし、二つの距離の平方差から中心の x 座標を r だけで表す。直線との接触条件も r で書いて二次方程式へ落とす。

解答

C の中心を (x,y)、半径を r とする。円 A を内包して内接し、円 B と外接するので(x+2)2+y2=(r1)2,(x2)2+y2=(r+1)2.(1)後式から前式を引くと8x=4r,x=r2.(2)これを前式へ代入してy2=34(r24).(3)(2), (3) からx2y23=1.また r2 だから x=r/21 である。逆にこの左枝の各点から r=2x と置けば (1) が成り立つ。したがってx2y23=1,x1が中心の軌跡である。

(2)

直線 y=2 に接する条件はy2=r.まず y=2r として (3) に代入すると(2r)2=34(r24),すなわちr216r+28=0.よってr=2,14.どちらも r2 で、対応する y=0,12 は条件を満たす。一方 y=2+r を (3) に代入すると(2+r)2=34(r24)となるが、左辺と右辺を整理すると r2+16r+28=0 で、正の解を持たない。したがって半径はr=2,14である。

総評

双曲線の定義を円の接触条件から読み取る問題である。所要時間は12分程度。内接と外接で中心間距離が r1r+1 になる点を取り違えないこと。(2) では直線への接触から r=y2 とし,左枝 x1 の条件まで確認する。候補点は半径が正で,二つの円への接触条件を満たすか最後に代入確認すると安全である。

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出典: 北海道大学 1998年度 前期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。