方針
u=logx と置くと,曲線は x=eu,y=1−u2 となり,−1≦u≦1 で半円型に扱える。(1) は原点を通る接線の条件を「接線の傾き dy/dx が y/x に等しい」として立てる。(2) は回転体の体積公式で π∫y2dx を作り,dx=eudu によって一変数積分に直す。
解答
(1) u=logx とおくと,x=eu,−1≦u≦1 であり,y=1−u2 である。u を媒介変数として微分すると dudy=1−u2−u,dudx=eu=x だから dxdy=x1−u2−u. 点 (x,y) における接線が原点を通るためには,接線の傾きが y/x に等しいので x1−u2−u=x1−u2. 両辺に x1−u2 を掛けて −u=1−u2 すなわち u2−u−1=0 である。解は u=21±5 であり,−1≦u≦1 に入るのは u=21−5 である。したがって x=e(1−5)/2 である。
(2)
求める体積は V=π∫1/ee{1−(logx)2}dx である。u=logx と置くと,dx=eudu,積分範囲は −1≦u≦1 になるので V=π∫−11(1−u2)eudu. ここで dud{−eu(u−1)2}=eu(1−u2) であるから∫−11(1−u2)eudu=[−eu(u−1)2]−11=0−(−e4)=e4.よって V=e4π である。
別解
解法2
方針
(1) は曲線を (logx)2+y2=1 と陰関数表示して接線条件を直接使う。(2)は u=logx で区間を対称にし、部分積分で定積分を評価する。
解答
(1)
曲線 C は(logx)2+y2=1,y≧0と書ける。両辺を x で微分するとx2logx+2yy′=0,y′=−xylogx.点 (x,y) における接線が原点を通る条件は y′=y/x だから−xylogx=xy.よって−logx=y2.これと y2=1−(logx)2 を合わせ、(logx)2−logx−1=0.−1≦logx≦1 に入る解はlogx=21−5だけなのでx=e(1−5)/2である。
(2)
回転体の体積はV=π∫1/ee{1−(logx)2}dx.u=logx と置けばV=π∫−11(1−u2)eudu.部分積分を二度行うと∫(1−u2)eudu=−eu(u−1)2.したがってV=π[−eu(u−1)2]−11=e4π.
総評
対数を媒介変数に変えると見通しがよい問題で,所要時間は12分程度。(1) では接線が原点を通る条件を dy/dx=y/x と書くのが最短である。u の二次方程式には二つの解が出るが,定義域 −1≦u≦1 でふるい落とす必要がある。(2) は体積公式のあと,dx=eudu を忘れないこと。
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出典: 北海道大学 1998年度 前期 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。