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北海道大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

3次関数f(x)=x3+px2+qxを考える。x=a における曲線 y=f(x) の接線が,接点 P(a,f(a)) 以外の点 Q で曲線と交わっているとする。

(1)Qx 座標 ba,p で表せ。

(2) x=c における曲線の接線が点 P を通るような実数 c のうち,ca であるものを a,p で表せ。

(3) f(b)f(a)f(a)f(c)の値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

微分関数 接線・法線、解と係数の関係、式変形

方針

3次関数とその接線との差を考えると、接点の x 座標は重解になる。(1)では接線と曲線の交点方程式の3つの根が a,a,b であることを使い、根の和から b を求める。(2)も同様に、x=c における接線が点 P を通るなら、交点方程式の根は c,c,a である。最後は b,c を導関数 f(x)=3x2+2px+q に代入し、差を因数分解して比を求める。

解答

(1) x=a における接線と曲線 y=f(x) の交点を考える。接線は接点 x=a で曲線と接するので、方程式 f(x)=f(a)+f(a)(xa)x=a を重解にもつ。接点以外の交点の x 座標を b とすると、この3次方程式の根は a,a,b である。

左辺を移項した3次式は最高次係数1で、x2 の係数は p である。したがって根の和は p なので a+a+b=p である。よって b=p2a である。

(2) x=c における接線が点 P(a,f(a)) を通るとする。この接線と曲線の交点方程式では、x=c が接点なので重解であり、さらに x=a も解である。したがって3つの根は c,c,a である。根の和より 2c+a=p だから c=p+a2 である。

なお、問題の仮定より x=a の接線は接点以外の点 Q でも曲線と交わるので、(1)の ba と異なる。これは p2aa、すなわち p+3a0 を意味する。したがって上で得た ca とは異なる。

(3) f(x)=3x2+2px+q である。まず f(b)f(a)=3(b2a2)+2p(ba) =(ba){3(a+b)+2p} である。b=p2a を代入すると ba=p3a であり、3(a+b)+2p=3(pa)+2p=p3a である。したがって f(b)f(a)=(p+3a)2 である。

次に c=(p+a)/2 より ac=p+3a2 であり、3(a+c)+2p=3(ap+a2)+2p=p+3a2 である。したがって f(a)f(c)=(ac){3(a+c)+2p}=(p+3a)24 である。

よって f(b)f(a)f(a)f(c)=(p+3a)2(p+3a)2/4=4 である。

別解

解法2

方針

曲線と接線の差を直接因数分解する。接点に対応する2重因子が明示されるため,余分な交点 b と逆向きの接点 c がただちに求まる。

解答

(1)

直接展開するとf(x)f(a)f(a)(xa)=(xa)2(x+2a+p).接点以外の交点の x 座標はb=p2a.(2)

x=c における接線が P=(a,f(a)) を通る条件はf(a)f(c)f(c)(ac)=0.左辺は(ac)2(a+2c+p)と因数分解できる。ca よりc=p+a2.(3)f(u)f(v)=(uv){3(u+v)+2p}を用いる。(1)(2)の値を代入するとf(b)f(a)=(p+3a)2,f(a)f(c)=(p+3a)24.仮定から ba,すなわち p+3a0 なので割ることができ,f(b)f(a)f(a)f(c)=4.

総評

難度6,計算量5,想定時間20分。答は b=p2ac=(p+a)/2,比は4。接点が2重根になる構造が核心である。仮定 QeP から p+3ae0 が従い,(3)の分母が0でないことも確認する。

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出典: 北海道大学 2000年度 前期 文系 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。