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北海道大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

関数f(x)=11+epxaxが極値をもつように,
定数aの値の範囲を定めよ.
ただし,pは正の定数で,eは自然対数の底である.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

微分指数・対数関数 増減表微分による最大最小、範囲評価

方針

極値の有無は導関数の符号変化で判定する。導関数は、ロジスティック型の部分 pepx/(1+epx)2 から定数 a を引いた形になる。t=epx>0 とおき、pt/(1+t)2 の最大値が p/4、両端で0に近づくことを確認する。a<0a=0a=p/4 では符号変化がないことも含めて、極値をもつ範囲を決める。

解答

まず導関数を求める。f(x)=pepx(1+epx)2a.ここで h(x)=pepx(1+epx)2 とおく。t=epx とおくと、p>0 より t>0 であり h(x)=pt(1+t)2 である。

この値の最大を調べる。相加相乗平均より t+1t2 であるから (1+t)2t=t+2+1t4 である。したがって t(1+t)214 であり、等号は t=1、すなわち x=0 のときに成り立つ。よって 0<h(x)p4 であり、最大値は p/4 である。また、x のとき t=epx0x のとき t=epx なので、どちらの場合も h(x)0 である。

したがって f(x)=h(x)a の符号を考えればよい。 a<0 のときは h(x)>0 より f(x)>0 であり、極値はない。a=0 のときも f(x)=h(x)>0 であり、極値はない。 0<a<p/4 のときは、h(x)0 である両端付近では f(x)<0 となり、x=0 では f(0)=p4a>0 となる。よって f(x)=0 は2つの解をもち、その前後で符号が + と変化する。したがって f(x) は極小値と極大値をもつ。 a=p/4 のときは h(x)p/4 であるから f(x)=h(x)p40 であり、等号は x=0 の一点だけである。符号は負から正、または正から負へ変化しないので、極値はない。 a>p/4 のときは h(x)<a であるから、常に f(x)<0 であり、極値はない。

以上より、f(x) が極値をもつための a の範囲は 0<a<p4 である。

別解

解法2

方針

導関数に現れる関数を双曲線型の対称な形に変形し、最大値と符号変化を一度に読む。

解答

導関数はf(x)=pepx(1+epx)2a.分子・分母に epx を用いて整理するとpepx(1+epx)2=p(epx/2+epx/2)2.相加相乗平均よりepx/2+epx/22であり、等号は x=0 のときに限る。したがって、この正の関数は x=0 で最大値 p/4 をとり、x で0に近づく。また x<0 では増加、x>0 では減少する。

よって 0<a<p/4 のときに限り、方程式 f(x)=0 は負と正の2解をもち、導関数の符号は  +  と変化する。したがって極小値と極大値をもつ。

a0ap/4 では符号変化を伴う零点がなく、a=p/4x=0 も停留点にすぎない。ゆえに求める範囲は0<a<p4.

総評

難度5、計算量4、目安18分。導関数の正の項は0で最大 p/4、両端で0へ近づく。端点 a=0,p/4 では極値を生じないため、答えは狭い不等式 0<a<p/4

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出典: 北海道大学 1999年度 前期 理系 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。