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北海道大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

曲線y=x2上の異なる2点P(a,a2)Q(b,b2)における接線を,それぞれ,lmとする.
このとき,次の問に答えよ.

(1) lmの交点Rの座標を,abを用いて表せ.
(2) θ=PRQとする.
R(3+12,23+34)に一致するとき,
(tanθ)2および(tan2θ)2を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安14

微分図形と方程式三角関数 接線・法線、対称式の利用、三角比の利用

方針

接線の方程式は y=2axa2y=2bxb2 とすぐ書けるので,交点から (a+b)/2ab を得る。(2) では指定された R の座標から a+bab を決め,(ab)2 を計算する。二接線のなす角は傾き 2a,2b の公式で求め,最後に二倍角の公式で (tan2θ)2 に進む。

解答

(1)

曲線 y=x2x=a における接線は y=2a(xa)+a2=2axa2 である。同様に,x=b における接線は y=2bxb2 である。

交点 Rx 座標を求めるため,二式を等しいとおく。 2axa2=2bxb2 ab なので 2x(ab)=(ab)(a+b) より x=a+b2. これを y=2axa2 に代入すると y=a(a+b)a2=ab である。したがって R=(a+b2,ab) である。

(2)

条件より a+b2=3+12,ab=23+34 である。したがって a+b=3+1 であり,(ab)2=(a+b)24ab=(3+1)2(23+3)=1.二本の接線の傾きはそれぞれ 2a,2b である。よって,二直線のなす角 θ について tanθ=2a2b1+4ab である。したがって (tanθ)2=4(ab)2(1+4ab)2. ここで 1+4ab=1+(23+3)=4+23=2(2+3) なので(tanθ)2=44(2+3)2=1(2+3)2=(23)2.さらに t=tanθ とすると,t2=(23)2 であり,0<θ<90 なので t=23 と取れる。二倍角の公式より tan2θ=2t1t2. よって(tan2θ)2={2(23)1(23)2}2=13.したがって (tanθ)2=(23)2,(tan2θ)2=13 である。

別解

解法2

方針

交点から a+b,ab を読み、二次方程式の解として a,b を具体的に求める。接線のなす角が15度であることを確認し、二倍角を角度から求める。

解答

(1)

x=a,b における接線はそれぞれy=2axa2,y=2bxb2.ab だから、交点では2(ab)x=(ab)(a+b),よってx=a+b2,y=ab.したがってR=(a+b2,ab)である。

(2)

指定された R の座標からa+b=3+1,ab=23+34.よって a,bX2(3+1)X+23+34=0の二根である。判別式は(3+1)2(23+3)=1だから、順序を除けばa=3+22,b=32.二接線の傾きは 3+2,3 であるためtanθ=21+3(3+2)=12+3=23.23=tan15 なので θ=15、したがって 2θ=30 である。よって(tanθ)2=(23)2,(tan2θ)2=13となる。

総評

接線の交点を対称式で整理し,角度は傾きの公式で処理する問題である。所要時間は14分程度。(1) の交点は ((a+b)/2,ab) という形が重要で,(2) ではそのまま a+bab が読める。(ab)2=1 を出せば,個々の a,b を求める必要はない。1+4ab の値と二倍角公式の計算で符号や二乗を落とさないよう注意する。

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出典: 北海道大学 1998年度 後期 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。