Evolton

北海道大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

放物線y=x2上の点A(a,a2)における法線が放物線y=x2と再び交わる点をBとする.
ただし,a>0とする.

(1)Bの座標を,aを用いて表せ.
(2) a=12とするとき,
線分ABと放物線y=x2とで囲まれた図形の面積Sを求めよ.
(3) a=12とするとき,
線分ABと放物線y=x2とで囲まれた図形をy軸のまわりに回転してできる回転体の体積Vを求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安25

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算体積計算

方針

(1) は放物線 y=x2 の接線の傾きが 2a であることから、法線の傾きを 1/(2a) として直線の方程式を作り、放物線と再交差させる。(2)は a=1/2 を代入して、直線が放物線の上にある区間で縦に積分する。(3)は a=1/2 のときの直線と放物線の位置を調べ、y 軸まわりの回転体を水平断面で考える。0y11y2 で断面の形が変わる点を見落とさない。

解答

(1)
放物線 y=x2 の点 A(a,a2) における接線の傾きは 2a である。a>0 なので、法線の傾きは 12a である。したがって法線の方程式は ya2=xa2a すなわち y=a2+12x2a である。

これと y=x2 を連立すると x2=a2+12x2a である。両辺に 2a を掛けて整理すると 2ax2+x2a3a=0 となる。この方程式は x=a を解にもつので、因数分解して (xa)(2ax+2a2+1)=0 である。したがって、もう一つの交点の x 座標は x=a12a である。よって B=(a12a,(a+12a)2) である。

(2) a=1/2 のとき、法線は y14=(x12) すなわち y=34x である。交点の x 座標は(1)より x=12,x=32 である。この区間では直線が放物線の上にあるから、求める面積はS=3/21/2(34xx2)dx=[34xx22x33]3/21/2=43.(3) a=1/2 のとき、法線は y=1x2 である。交点は A=(12,12),B=(2,2) である。

回転軸は y 軸なので、水平断面で考える。放物線は x=±y、直線は x=2(1y) と表される。 0y1 では、水平断面の線分は y 軸をまたぎ、回転すると半径 y の円になる。したがって断面積は πy である。 1y2 では、水平断面は y 軸の左側だけにあり、外半径が y、内半径が 2(1y)=2(y1) の円環になる。したがって断面積は π{y2(y1)2} である。

よって体積はV=π01ydy+π12{y2(y1)2}dy=π12+π(3223)=4π3.

別解

解法2

方針

法線と放物線の差を2根で因数分解する。(2)は放物線弓形の積分、(3)は左半分の回転だけで立体全体を生成できることを用いて円筒殻で計算する。

解答

(1)

A における法線はy=a2xa2a.放物線との差は2交点で0になるのでa2xa2ax2=(xa)(x+a+12a).したがって第2の交点はB=(a12a,(a+12a)2).(2)

a=1/2 のとき2根は 3/2,1/2 で、その間隔は2である。u=x+3/2 と置けば、直線と放物線の差は u(2u) となる。よってS=02u(2u)du=43.(3)

a=1/2 のとき、法線はy=1x2で、交点の x 座標は 2,1/2 である。左側 x0 の領域を y 軸の周りに回すだけで、右側から生じる部分もすべて含む。したがって円筒殻法よりV=2π20(x)(1x2x2)dx=2π02r(1+r2r2)dr=4π3.

総評

難度6、計算量6、目安25分。法線と放物線の第2交点を因数分解で求める。面積は 4/3、回転体は左半分の回転が全体を覆うことを確認して 4π/3。重複回転を二重計上しないことが重要。

冊子PDFで見る北大の微分の問題で問題集を作る

出典: 北海道大学 1999年度 後期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。