方針
操作Gはユークリッドの互除法であり、1回前の組は割り算の商を使って と表せる。(1) は低いレベルを直接たどり、(2) で一般の逆像を求める。
(3) は数学的帰納法で、レベル の最小組 からレベル の候補 を作る。任意のレベル の組は、1回操作するとレベル の組になるので、その第2成分が 以上であることから第1成分の下限が出る。(4) はこの最小候補が実際に最小であることを確認して、フィボナッチ型の漸化式を得る。
解答
(1)
レベル0では だから、 が最小の組は である。
レベル1の組は1回で へ移る。余りが となる必要があり、 のもとで が最小なのはである。
レベル2では、1回でレベル1の最小組へ移る最小候補を調べる。 に操作Gを行うと になるので、である。したがってレベル の最小組はである。
(2)
に操作Gを行って が得られるとする。定義から であり、 を で割った余りが だから、と表せる。したがって逆像はである。 なら 、 なら のため である。
(3)
について数学的帰納法を用いる。 では最小組は であり、任意のレベル1の組は第1成分が正の整数だから である。
レベル で主張が成り立つと仮定し、その最小組を とする。任意のレベル の組 に操作Gを1回行い、となったとする。 はレベル の組である。帰納法の仮定からであり、最小組の定義から第2成分についてである。また (2) より で だから、一方、であるから、 は実際にレベル であり、上の下限を達成する。よってこれがレベル の最小組で、その第1成分は である。さらに任意のレベル の組では だから、帰納法の主張も成立する。
(4)
(3) の帰納段階で、レベル の最小組がであることまで示した。したがってである。
総評
互除法を逆向きにたどる証明問題で、目安時間は28分程度。(2) の逆像表示 が全体の核で、 のときだけ になる点にも注意する。(3) は「最小組は が最小」という定義から、第2成分の下限を使って第1成分の下限を出すのがポイントである。(4) の漸化式はフィボナッチ型で、低いレベルの と整合しているか確認するとよい。