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北海道大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

座標平面上の点 (a,b) で、a,b がともに整数であるものを格子点と呼ぶ。放物線C: y=3x26x上に、自然数 n に対して点 P(n,3n26n) をとる。原点を O(0,0) とし、C と線分 OP で囲まれる、境界を含む図形を D とする。0kn を満たす整数 k に対して、直線 x=k 上にあり D に含まれる格子点の個数を f(k) とする。

(1) f(k) を求めよ。

(2) D に含まれる格子点の総数を求めよ。

(3) f(k) が最大になるような k を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

整数図形と方程式数列 座標設定数え上げ和の計算

方針

線分OPの式を出し,縦線x=kごとに放物線との上下差を数える。0knでは線分OPが放物線より上にあり,両端のy座標はいずれも整数なので,格子点数は上下差に1を足せばよい。総数はk(nk)に帰着し,最大値は整数kについて2次式k(nk)の頂点付近を調べる。

解答

PP=(n,3n26n)=(n,3n(n2)) である。したがって,原点OPを結ぶ直線の方程式は y=3(n2)x である。

縦線 x=k 上の上下差が 3k(nk) である。図は n=4 の模式図。

(1)

0knを満たす整数kを固定する。直線x=k上で,放物線Cy座標は 3k26k であり,線分OPy座標は 3(n2)k である。その差は 3(n2)k(3k26k)=3k(nk) である。0knではこれは0以上であるから,この範囲では線分OPが放物線の上側にある。

上下の端点はいずれも格子点であり,境界も含むので,直線x=k上でDに含まれる格子点の個数は f(k)=3k(nk)+1 である。

(2)

Dに含まれる格子点の総数は k=0nf(k)=k=0n{3k(nk)+1} である。これを整理するとk=0n{3k(nk)+1}=3(nk=0nkk=0nk2)+(n+1)=3(nn(n+1)2n(n+1)(2n+1)6)+(n+1)=n(n+1)(n1)2+n+1=(n+1){n(n1)2+1}である。よって総数は (n+1){n(n1)2+1} である。

(3)

f(k)=3k(nk)+1なので,f(k)が最大になるのはk(nk)が最大になるときである。ここで k(nk)=(kn2)2+n24 である。したがって,整数kとしてn/2に最も近い値を選べばよい。

nが偶数のときは k=n2 で最大となる。nが奇数のときはn/2をはさむ二つの整数である k=n12,n+12 で最大となる。

総評

難度5、計算量4。縦線ごとに格子点を数える発想が中心である。上下の差3k(nk)は格子点の個数そのものではなく,境界を含むため+1が必要になる。この+1を落とすと(2)全体がずれる。(3)は連続変数の最大ではなく整数kの最大なので,nの偶奇で答えを分ける。目安時間は18分前後。

答案は、線分 OP の式、縦方向の上下差、端点を含める +1、総和、偶奇分類の順に整理すると採点者が追いやすい。

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出典: 北海道大学 2009年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。