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北海道大学 2014年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

pを素数とする。
整数を係数とするn次多項式f(x) (n1)で,
以下の3条件を同時にみたしているものをすべて求めよ。

xnの係数は1,

f(0)=p

・ 方程式f(x)=0の解は相異なるn個の整数。

難易度6/ 10計算量4/ 10目安18

整数方程式・不等式 素因数分解、場合分け、必要十分条件

方針

条件より f(x) は相異なる整数根を用いて (xr1)(xrn) と表せる。定数項は (1)nr1rn=p であり、p が素数であることから、根の絶対値は1つだけが p、残りはすべて1に限られる。相異なる整数根なので、絶対値1の根は 11 の高々2個しか使えない。あとは p または p と、1,1 を組み合わせ、符号条件 f(0)=p を満たすものだけを列挙して確認する。

解答

f(x)=0 の相異なる整数解を r1,r2,,rn とする。xn の係数が1であるから、f(x)f(x)=(xr1)(xr2)(xrn) と表せる。したがって f(0)=(r1)(r2)(rn)=(1)nr1r2rn である。条件より (1)nr1r2rn=p である。

ここで p は素数である。また f(0)=p0 なので、どの根も0ではない。したがって、整数 ri の絶対値の積は r1r2rn=p である。よって根のうち1つだけが絶対値 p をもち、残りの根はすべて絶対値1でなければならない。

絶対値1の整数は 1,1 だけである。さらに根は相異なるので、11 もそれぞれ高々1回しか使えない。したがって、根の集合は {p} または {p} に、必要に応じて 1,1 を加えたものに限られる。よって n3 である。

以下、符号条件 f(0)=p を満たすものを列挙する。

1次の場合。
根が p のときは f(x)=xp であり、f(0)=p なので不適である。根が p のときは f(x)=x+p であり、f(0)=p なので適する。

2次の場合。
根は、絶対値 p の根1つと、1 または 1 のどちらかである。符号を調べると、適するものは {1,p}{1,p} である。実際、これらから (x1)(xp),(x+1)(x+p) が得られ、どちらも定数項は p である。他の組合せでは定数項が p になる。

3次の場合。
根は、絶対値 p の根1つと、1,1 の両方である。根を p,1,1 とすると f(x)=(xp)(x1)(x+1) であり、定数項は (p)(1)(1)=p なので適する。一方、根を p,1,1 とすると定数項は p になり不適である。

以上より、求める多項式は x+p (x1)(xp) (x+1)(x+p) (xp)(x1)(x+1) である。これらはいずれも整数係数のモニック多項式で、定数項が p であり、相異なる整数解を持つので条件をすべて満たす。

総評

難度6、計算量4。目安時間は18分。素数の定数項が整数根の積を強く制限することを使う問題である。最初に f(x)=(xr1)(xrn) と置き、(1)nr1rn=p を書けるかが入口である。根の絶対値は p が1つ、残りは1だけという判断のあと、相異なる根という条件から 1,1 を重複使用できない点に注意する。列挙では符号条件で半分が落ちるため、最後に各候補の定数項を確認すると漏れを防げる。

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出典: 北海道大学 2014年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。