方針
文系第4問と同じ2状態の移動で、移動確率は 、滞在確率は である。確率の漸化式は と に分けると一般項がすぐ出る。
期待値は、初期持ち点 に、各試行後の得点増分の期待値 を足す。(4) はその等比級数を まで和にする。
解答
(1)
サイコロの目が のときだけ部屋を移るから、1回の試行で部屋を移る確率は であり、移らない確率は である。初めは部屋 にいるので、 である。
2回目についてはであり、 である。さらに であり、 である。
第 試行後の得点増分は、部屋 にいれば 、部屋 にいれば である。したがって、その期待値は である。初期持ち点は なので、(2)
第 試行後に部屋 にいるのは、第 試行後に にいて移らない場合と、第 試行後に にいて移る場合である。したがって である。同様に である。
(3)
(2) の2式を引くと である。 だから である。また なので、である。
(4)
第 試行後の得点増分の期待値は である。初期持ち点は なので、
別解
解法2
方針
移動回数の偶奇で部屋を判定し、二項展開から確率差を直接求める。確率の漸化式を併記し、期待値は各回の期待増分を有限等比和として足す。
解答
(1)
移動確率は である。移動回数の偶奇を使うとしたがってであり、(2)
1回先の部屋について場合分けすると、(3)
和と差からである。
(4)
第 回の期待増分は だから、
総評
文系第4問に期待値の一般式が加わった問題で、目安時間は18分程度。確率漸化式は2本あるが、和と差に分けると実質的には等比数列になる。期待値では初期持ち点 と、第1試行から第 試行までの増分を足すため、和の始まりを にする。移動回数の偶奇による別解も、差 の意味を明確にしてくれる。