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北海道大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

bは実数とし,cは0でない実数とする。
2次方程式x2+bx+c=0の解をαβとおく。

(1) αβはともに0でないことを示せ。

(2) αβまたはβα
実数rに等しいとき,b2crを用いて表せ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安15

数と式方程式・不等式 解と係数の関係、式変形

方針

解と係数の関係 α+β=bαβ=c を使う。c0 から2解が0でないことを先に示す。(2)では一方の解を他方の r 倍と置き、積と和から補助変数を消去する。

解答

(1)

解と係数の関係より α+β=b,αβ=c である。ここで c0 だから αβ0 である。もし α=0 または β=0 なら積 αβ は0になってしまうので矛盾する。したがって α,β はともに 0 でない である。

(2)

まず αβ=r の場合を考える。(1)より β0 なのでこの比は定義される。また α0 でもあるから r0 である。このとき α=rβ である。積の関係から c=αβ=rβ2 なので β2=cr である。

一方,和の関係から b=α+β=rβ+β=(r+1)β である。両辺を2乗して b2=(r+1)2β2 となる。ここに β2=cr を代入して b2=c(r+1)2r を得る。 βα=r の場合も,同じ議論で β=rα と置けば,やはり b2=c(r+1)2r となる。したがって求める式は b2=c(r+1)2r である。

和・積・比の3つを対称式へ集めると、どちらの比が r でも同じ式になる。

別解

解法2(対称式で比をまとめる)

方針

α/β=rβ/α=r のどちらの場合でも、2つの比は r1/r になる。(α+β)2/(αβ) を展開すれば、2場合を一度に処理できる。

解答

(1)

解と係数の関係よりαβ=c0である。したがって αβ のどちらも0ではない。

(2)

(1) より2つの比は定義される。仮定のどちらの場合でも{αβ,βα}={r,1r}であり、特に r0 である。そこでb2c=(α+β)2αβ=αβ+2+βα=r+2+1r=(r+1)2rとなる。よってb2=c(r+1)2rである。

総評

難度4,計算量3。解と係数の関係を使う標準問題である。(1)の c0 は単なる条件ではなく,(2)で比を扱うための土台になっている。r0 を確認してから r で割ること,α/β=rβ/α=r のどちらでも同じ式になることを明記すると答案が安定する。別解のように対称式で処理すると,2つの場合をまとめて見通せる。目安時間は12分から15分。 採点では、比を使う前に両方の解が0でないことと、したがって r0 であることを書く。主解答は代入による消去、別解は対称式による一括処理であり、検算にもなる。

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出典: 北海道大学 2006年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。