方針
正攻法では、f(k)=k2+ak+b の和を公式で計算し、左辺を n の2次式として右辺 f(n)/3 と係数比較する。すべての自然数 n で成り立つため、多項式の係数が一致しなければならない。別解として、条件を n=1,2 にだけ代入して f(1)=f(2)=0 を得れば、最高次係数が1であることから直ちに (x−1)(x−2) と決まる。
解答
解法1 f(x)=x2+ax+b であるから、n1k=1∑nf(k)=n1(k=1∑nk2+ak=1∑nk+bn)である。和の公式を用いるとk=1∑nk2=6n(n+1)(2n+1),k=1∑nk=2n(n+1)なので、n1k=1∑nf(k)=6(n+1)(2n+1)+2a(n+1)+bとなる。一方、31f(n)=31(n2+an+b) である。
したがって、すべての自然数 n について 6(n+1)(2n+1)+2a(n+1)+b=31(n2+an+b) が成り立つ。左辺を係数が見える形にすると 31n2+(21+2a)n+61+2a+b である。右辺は 31n2+3an+3b であるから、n の係数比較より 21+2a=3a である。両辺を6倍して 3+3a=2a となるので a=−3 である。
次に定数項を比較すると 61+2a+b=3b であり、a=−3 を代入して 61−23+b=3b を得る。すなわち −34+b=3b だから 32b=34 となり、b=2 である。したがって f(x)=x2−3x+2 である。
十分性の確認
f(k)=(k−1)(k−2) を和の公式へ戻すとn1k=1∑nf(k)=3(n−1)(n−2)=31f(n)となる。
別解
解法2(別観点)
方針
条件へ n=1,2 を代入し、f(1)=f(2)=0 を得る。最高次係数が1の2次式であることから、2つの根だけで整式を決定する。
解答
条件を小さい n から読む。n=1 を代入すると f(1)=31f(1) であるから f(1)=0 である。次に n=2 を代入すると 2f(1)+f(2)=31f(2) であり、f(1)=0 より 21f(2)=31f(2) となる。したがって f(2)=0 である。 f(x) は最高次係数が1の2次式で、x=1,2 を根にもつ。よって f(x)=(x−1)(x−2)=x2−3x+2 である。この f(x) は解法1で得たものと一致する。
総評
難度4、計算量4。和の公式と係数比較で解けるが、別解のように n=1,2 だけから根を見抜くとかなり短い。標準解法では左辺の n1 を忘れないこと、定数項の 61+2a+b を正確に扱うことが重要である。目安は10分程度で、係数比較で進める場合も最後に得た式を実際に条件へ照らして確認すると安心できる。
問題・解答の積分・総和・極限は独立行に置き、分数は表示サイズで可読性を確保した。図は原問題の復元図または答案の論理関係を確認するための独自作図である。
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出典: 北海道大学 2005年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。