方針
高さは縦の辺そのものなので,まず水平線 が放物線と交わるもう一つの点を求める。長方形を図形内に入れるには,上辺がこの水平線上で放物線の内側に収まる必要があるため,横幅の最大値は から対称な交点 までで決まる。得られた は 上の三次関数なので,微分で増減と最大点を調べ,端点は定義域に含まれないこともグラフで明示する。
解答
(1)
放物線を と書く。縦の辺は と を結ぶ線分であるから,その長さは である。
この長方形の上辺は水平線 上にある。この水平線と放物線の交点を求めると すなわち である。左辺は と因数分解できるので,交点の 座標は である。
いま だから であり,点 はその高さでの左側の交点である。したがって,上辺を図形内に保ったまま長方形を最も広くするとき,横の長さは である。よって である。
定義域は 。両端は含まず、極大点が全体の最大点になる。
(2)
(1)より である。微分すると であるから, となるのは である。このうち に入るのは だけである。
また より, では , では である。したがって は で最大となる。その最大値は である。
グラフは を定義域とする三次関数 のグラフである。, のとき となるが, は定義域に含まれない。したがって,端点 , は白丸で表し,その間で増加して を通った後,減少して に近づく形になる。
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中4。試験場での目安は18分で、位置づけは標準的な完答対象である。採点の中心は、水平線 のもう一つの交点を と出し、横幅 を正しく決める点にある。よくある誤りは、長方形を左右どちらにも伸ばせると考えて幅を取り違えること、また端点 を定義域に含めてグラフを描くことである。計算自体は軽いので、図を先に描いて「高さが決まると横幅も決まる」という流れを答案で明確にすると安定する。