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北海道大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

xy平面において,放物線y=x2+6xx軸で囲まれた図形に含まれ,
(a,0)(a,a2+6a)を結ぶ線分を1辺とする長方形を考える.
ただし,0<a<3とする.
このような長方形の面積の最大値をS(a)とする.

(1) S(a)aの式で表せ.

(2) S(a)の値が最大となるaの値を求め,関数S(a)のグラフをかけ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

関数微分 微分による最大最小グラフの概形、範囲評価

方針

高さは縦の辺そのものなので,まず水平線 y=a2+6a が放物線と交わるもう一つの点を求める。長方形を図形内に入れるには,上辺がこの水平線上で放物線の内側に収まる必要があるため,横幅の最大値は a から対称な交点 6a までで決まる。得られた S(a)0<a<3 上の三次関数なので,微分で増減と最大点を調べ,端点は定義域に含まれないこともグラフで明示する。

解答

(1)
放物線を y=x2+6x=x(6x) と書く。縦の辺は (a,0)(a,a2+6a) を結ぶ線分であるから,その長さは a2+6a=a(6a) である。

この長方形の上辺は水平線 y=a2+6a 上にある。この水平線と放物線の交点を求めると x2+6x=a2+6a すなわち x26x+a(6a)=0 である。左辺は (xa){x(6a)}=0 と因数分解できるので,交点の x 座標は x=a,x=6a である。

いま 0<a<3 だから a<6a であり,点 (a,a2+6a) はその高さでの左側の交点である。したがって,上辺を図形内に保ったまま長方形を最も広くするとき,横の長さは (6a)a=62a である。よって S(a)=a(6a)(62a)=2a(6a)(3a) である。

定義域は 0<a<3。両端は含まず、極大点が全体の最大点になる。

(2)
(1)より S(a)=2a(6a)(3a)=2a318a2+36a である。微分すると S(a)=6a236a+36=6(a26a+6) であるから,S(a)=0 となるのは a=3±3 である。このうち 0<a<3 に入るのは a=33 だけである。

また a26a+6=(a3)23 より,0<a<33 では S(a)>033<a<3 では S(a)<0 である。したがって S(a)a=33 で最大となる。その最大値は S(33)=2(33)(3+3)3=123 である。

グラフは 0<a<3 を定義域とする三次関数 S=2a(6a)(3a) のグラフである。a0+0a30 のとき S(a)0 となるが,a=0,3 は定義域に含まれない。したがって,端点 (0,0)(3,0) は白丸で表し,その間で増加して (33,123) を通った後,減少して (3,0) に近づく形になる。

総評

難度は10段階中5、計算量は10段階中4。試験場での目安は18分で、位置づけは標準的な完答対象である。採点の中心は、水平線 y=a2+6a のもう一つの交点を 6a と出し、横幅 62a を正しく決める点にある。よくある誤りは、長方形を左右どちらにも伸ばせると考えて幅を取り違えること、また端点 a=0,3 を定義域に含めてグラフを描くことである。計算自体は軽いので、図を先に描いて「高さが決まると横幅も決まる」という流れを答案で明確にすると安定する。

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出典: 北海道大学 2008年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。