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北海道大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

kを実数とし,a1=0a2=1an+2=kan+1an (n=1,2,3,)
数列{an}を定める.

(1) k=2のとき,一般項anを求めよ.

(2) すべてのnについて,an+2βan+1=α(an+1βan)を満たす
αβに対して,α+β=kαβ=1が成り立つことを示せ.

(3) (2)において,異なる実数αβが存在するためのkの条件を求め,
そのときのαβの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安20

数列方程式・不等式 漸化式の変形、特性方程式、誘導利用

方針

(1)k=2 の漸化式を階差一定の形に直す。(2)は与えられた関係式を展開し,元の漸化式と同じ形になるための係数条件を初期値から取り出す。特に n=1α+β=k を先に得てから,n=2 に代入して αβ=1 を出す。(3)では α,β が二次方程式の2解になることを使い,異なる実数解の条件を判別式で判定する。

解答

(1) k=2 のとき,漸化式は an+2=2an+1an である。これを移項すると an+2an+1=an+1an となる。したがって階差 an+1an は一定である。

初期値より a2a1=10=1 だから,すべての n について an+1an=1 である。よって an=a1+(n1)1=n1 である。

(2)
与えられた式 an+2βan+1=α(an+1βan) を展開すると an+2(α+β)an+1+αβan=0 である。

まず n=1 を代入する。a1=0a2=1a3=k であるから kβ=α となる。したがって α+β=k である。

次に n=2 を代入する。漸化式より a4=ka3a2=k21 であるから k21βk=α(kβ) を得る。すでに α=kβ が分かっているので k21βk=(kβ)2 である。整理すると kββ2=1 すなわち β(kβ)=1 である。ここで kβ=α だから αβ=1 である。

(3)
(2)より α+β=k,αβ=1 である。したがって α,β は二次方程式 t2kt+1=0 の2つの解である。

この二次方程式が異なる実数解をもつ条件は,判別式が正であること,すなわち k24>0 である。よって k<2またはk>2 である。

このとき解の公式より,α,β は順序を除いて k+k242,kk242 である。

総評

難度は10段階中5、計算量は10段階中4。試験場での目安は20分で、位置づけは誘導に乗れば完答しやすい標準問題である。重要なのは、(2)で式をただ眺めるのではなく、n=1,2 を代入して係数条件を確定させることである。α,β の順序は本質的ではないため、(3)では「順序を除いて」と書くと余計な場合分けを避けられる。重解 k=±2 は「異なる実数」ではないので、判別式を 0 にしないよう注意したい。

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出典: 北海道大学 2008年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。