方針
(1) は の漸化式を階差一定の形に直す。(2)は与えられた関係式を展開し,元の漸化式と同じ形になるための係数条件を初期値から取り出す。特に で を先に得てから, に代入して を出す。(3)では が二次方程式の2解になることを使い,異なる実数解の条件を判別式で判定する。
解答
(1) のとき,漸化式は である。これを移項すると となる。したがって階差 は一定である。
初期値より だから,すべての について である。よって である。
(2)
与えられた式 を展開すると である。
まず を代入する。,, であるから となる。したがって である。
次に を代入する。漸化式より であるから を得る。すでに が分かっているので である。整理すると すなわち である。ここで だから である。
(3)
(2)より である。したがって は二次方程式 の2つの解である。
この二次方程式が異なる実数解をもつ条件は,判別式が正であること,すなわち である。よって である。
このとき解の公式より, は順序を除いて である。
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中4。試験場での目安は20分で、位置づけは誘導に乗れば完答しやすい標準問題である。重要なのは、(2)で式をただ眺めるのではなく、 を代入して係数条件を確定させることである。 の順序は本質的ではないため、(3)では「順序を除いて」と書くと余計な場合分けを避けられる。重解 は「異なる実数」ではないので、判別式を にしないよう注意したい。