方針
半角公式を使って最初の2段を計算し, が角度を半分にしていく形であることを帰納的に示す。極限では を余弦の積で表し,倍角公式を繰り返してその積を と結びつける。最後は標準極限 を用いる。
解答
(1)
まず を計算する。定義より半角公式 を用いると またである。ここで だから である。よって 同様に, はである。したがって またよって (2)
一般に と書けるとする。このときさらに である。したがって (1) の結果から帰納的に である。
(3)
(2)の計算からである。そこでとおくと、 である。
漸化式を1回進めるたび、余弦に現れる角が半分になる。
倍角公式を 回繰り返すと よりしたがってを用いるとまたであるから
総評
難度は10段階中7、計算量は10段階中6。試験場での目安は26分で、位置づけは標準的な完答対象である。主な採点点は、比の漸化式を半角公式に帰着し、余弦の連続積を正弦で表すこと。注意点は、積記号を使わず、半角公式を繰り返した形で処理すること。
補足。この漸化式は見た目は平均と平方根だが,比の変化だけを見ると半角公式そのものになる。 だけでなく の積表示まで持っていくと,倍角公式によって積が一気に処理できる。 の範囲では途中の余弦が正なので,平方根を外すときの符号も問題にならない。