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北海道大学 2011年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

pを自然数とする。数列{xn}を漸化式x1=cos(2πp),xn+1=2(xn)21(n=1,2,3,)で定める。

(1) xnを求めよ。

(2) lを自然数とする。
p=2lおよびp=3×2lのそれぞれの場合について
limnxnを求めよ。

(3) lを自然数とする。
p=5×2lのとき,
数列{xn}は発散することを示せ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

数列三角関数 漸化式の変形数学的帰納法、剰余分類

方針

漸化式 xn+1=2xn21 は余弦の倍角公式そのものである。まず帰納法で xn=cos(2nπ/p) を得る。(2) では p=2lp=32l のとき、角が最終的に 2π の整数倍または 2π/3,4π/3 に落ち着くことを見る。(3) では p=52l とし、十分大きい n で角の係数を10で割った余りが 2,4,8,6 と循環するため、余弦が少なくとも2つの異なる値を繰り返すことを示す。

解答

(1)
倍角公式 cos2u=2cos2u1 を用いる。n=1 では x1=cos(2πp)=cos(21πp) である。

いま xn=cos(2nπp) と仮定すると、漸化式よりxn+1=2xn21=2cos2(2nπp)1=cos(2n+1πp)である。したがって帰納法により xn=cos(2nπp) である。

(2)
まず p=2l の場合を考える。(1)より xn=cos(2nπ2l)=cos(2nlπ) である。nl+1 なら 2nlπ2π の整数倍なので xn=1 である。よって limnxn=1 である。

次に p=3×2l の場合を考える。このとき xn=cos(2nlπ3) である。nl+1 では、2nl は3で割ると1または2を交互に余りとして持つので、角は 2π の整数倍を除いて 2π3または4π3 である。どちらも余弦は 12 である。したがって limnxn=12 である。

(3)
p=5×2l とする。(1)より xn=cos(2nlπ5) である。nl+1 とすると、2nl を10で割った余りは 2,4,8,6,2,4,8,6, と周期的に現れる。

したがって xn は、十分大きい n についてcos2π5,cos4π5,cos8π5,cos6π5を周期的にとる。このうちcos8π5=cos2π5,cos6π5=cos4π5であるから、結局 cos2π5cos4π5 という2つの値を交互に取る。

この2つは異なる値である。たとえば 0<2π5<π2<4π5<π なので cos2π5>0,cos4π5<0 である。したがって数列 {xn} は1つの値に収束しない。よって発散する。

総評

倍角公式で漸化式をほどき、角の周期性で極限を判定する問題である。目安時間は18分。(1) の式は 2nπ/p であり、初項とのずれを間違えやすい。(2) では十分大きい n で角がどう固定されるかを見る。(3) は「発散」を示すために、異なる値を取る2つの部分列を明示するのが重要で、法5だけでなく余弦の周期を考えて法10の余りとして整理すると符号まで確認しやすい。

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出典: 北海道大学 2011年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。