方針
各操作で「1本の辺が4本になり,各長さが3分の1になる」ことを周長に反映する。面積は初期面積に,各段階で外側に付け加える正三角形の面積を足していく。増加分が公比 の等比数列になることを使う。
解答
最初の正三角形の1辺の長さは である。
各辺の中央3分の1を、外向きの正三角形の2辺へ置き換える。
(1)
各段階で,すべての辺は3等分され,中央の1つが正三角形の2辺に置き換えられる。つまり,1本の線分は長さが の4本の線分に置き換わる。
したがって,第 回操作後の1本の辺の長さは であり,辺の本数は である。よって周の長さ は である。
(2)
面積を考える。初めの正三角形の面積は である。
第1回操作で付け加わる正三角形は3個で,それぞれの1辺は だから,増加面積はである。
一般に,第 回操作で付け加わる正三角形の個数は であり,その1辺の長さは である。したがって第 回の増加面積はである。
よって第 回操作後の面積 は等比数列の和を用いるとここで であるから整理して したがってである。
(3)
また なので,極限の面積は である。
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中4。試験場での目安は18分で、位置づけは標準的な完答対象である。主な採点点は、辺長と追加三角形の個数を等比数列として処理すること。注意点は、周長と面積で倍率が異なることを混同しないこと。
補足。周長は本数の増加率 と長さの減少率 が掛かるため発散方向に進む。一方,面積の増加分は個数が 倍でも各三角形の面積が 倍になるので公比 となり,有限値に収束する。周長と面積で極限の挙動が異なる点がこの図形列の核心である。