方針
絶対値の中身は根 をもつ二次式であり,外側の区間では端点,内側の区間では中央が最大候補になる。 となる点がちょうど3つあるには,,, の3候補の値がすべて最大値にそろう必要がある。後半は が解でないことを確認してから とおき,3つの区間で の解の個数を数える。
解答
(1) であり, である。
区間 と では, なので は下に凸の二次関数そのものである。下に凸の二次関数は区間の内側で最小側に曲がるため,それぞれの区間の最大値は端点で調べればよい。区間 では であり,これは上に凸の放物線なので,最大値は中央 でとる。
よって最大値の候補はである。 となる がちょうど3つあるためには,この3つの候補がすべて同じ最大値になればよい。
まず より であるから である。
ここで とおくと である。さらに だから すなわち である。したがって であり, より である。
以上よりである。
最大値をとる3点は 。外側の山と中央の山の高さが一致する。
(2)
(1)の値を用いると である。また では であり, の解にはならない。したがって として の解の個数を調べればよい。
まず では だから である。この関数の導関数は であり, では負である。よって は から まで単調に減少する。したがってこの区間には, のとき解が1つあり, のとき解はない。
次に では だから である。導関数は であるから, で増加から減少に変わる。このときの最大値は である。また両端 では である。したがってこの区間では のとき解を2つもつ。
最後に では再び である。ここでは なので導関数は正であり, の右側の から まで単調に増加する。したがってこの区間に解をもたないための条件は である。
異なる3つの解をもつには,左の区間で1つ,中央の区間で2つ,右の区間で0個となればよい。よって条件は を同時に満たすことであり,結論は である。
総評
難度は10段階中7、計算量は10段階中6。試験場での目安は26分で、前期理系の中ではやや重い完答差のつく問題である。採点点は、絶対値付き二次関数の最大候補を3点に絞ること、(2)で の区間ごとの増減と値域を正確に出すことにある。特に では右端 も解になって4個になり、 では中央で接して2個になるため、両端を除く必要がある。答案では区間 ,, の順に表を作ると、解の個数の数え落としを防げる。