1≦t≦eとする。このとき ex=t となる点は x=logt であり,0≦logt≦1だから積分区間[0,1]内にある。また e2x=t となる点は x=21logt であり,これも[0,1]内にある。
まずf′(t)を求める。∣ex−t∣については,0≦x<logtでex−t<0,logt<x≦1でex−t>0である。したがってtで微分した寄与は (logt)−(1−logt)=2logt−1 である。同様に,∣e2x−t∣については折れ点がx=(1/2)logtなので,寄与は 21logt−(1−21logt)=logt−1 である。よって f′(t)=3logt−2 である。
f′(t)=3logt−2 は t=e2/3 で負から正に変わる。
1≦t≦eでlogtは増加するから,f′(t)はt=e2/3で負から正に変わる。したがってf(t)は t=e2/3 で最小となる。
次に最小値を求める。一般にa=1,2に対してGa(t)=∫01∣eax−t∣dxとおく。折れ点x=(1/a)logtで分けるとGa(t)=∫0(logt)/a(t−eax)dx+∫(logt)/a1(eax−t)dx=talogt−at−1+aea−t−t(1−alogt)=t(a2logt−1)+aea+1−2tである。
t=e2/3を代入する。まずa=1についてG1(e2/3)=e2/3(34−1)+e+1−2e2/3=e+1−35e2/3である。次にa=2についてG2(e2/3)=e2/3(32−1)+2e2+1−2e2/3=2e2+1−34e2/3である。したがってf(e2/3)=G1(e2/3)+G2(e2/3)=e+1+2e2+1−3e2/3=2e2+2e+3−3e2/3である。