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北海道大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

aを正の実数,bcを実数とし,
2点P(1,3)Q(1,4)を通る放物線y=ax2+bx+cCとおく。
C上の2点PQにおけるCの接線をそれぞれl1l2とする。

(1) bの値を求め,caで表せ。

(2) l1l2の交点の座標をaで表せ。

(3) 放物線Cと接線l1l2で囲まれる図形の面積が1に等しくなるような
aの値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算文字消去

方針

(1) は2点P,Qを通る条件を連立して b,c を決める。(2) は導関数からP,Qでの接線を求め、2直線の交点を計算する。(3) は交点を境に、左側では放物線と l1、右側では放物線と l2 の差を積分する。接点での接線との差が a(x+1)2a(x1)2 の平方になることを使うと、上下関係と面積計算が同時に整理できる。

解答

(1)
放物線 y=ax2+bx+cP(1,3)Q(1,4) を通るので、ab+c=3,a+b+c=4 である。2式を引くと 2b=1 より b=12 である。これを a+b+c=4 に代入して a+12+c=4 となるから c=72a である。

(2)
(1)より C:y=ax2+12x+72a である。導関数は y=2ax+12 である。

点Pでの接線 l1 の傾きは 2a+12 であるから、l1:y3=(2a+12)(x+1) すなわち l1:y=(2a+12)x+722a である。

点Qでの接線 l2 の傾きは 2a+12 であるから、l2:y4=(2a+12)(x1) すなわち l2:y=(2a+12)x+722a である。

2本の接線は切片が等しいので、交点は x=0 のところにあり、座標は (0,722a) である。

(3)
(2)の交点は x=0 上にあるので、囲まれた部分は 1x00x1 に分けて考える。

左側では放物線と l1 の差が(ax2+12x+72a){(2a+12)x+722a}=a(x+1)2である。a>0 だから、放物線は接線 l1 の上側にある。

右側では放物線と l2 の差が(ax2+12x+72a){(2a+12)x+722a}=a(x1)2である。したがって、求める面積SはS=10a(x+1)2dx+01a(x1)2dxである。

それぞれ10(x+1)2dx=01u2du=13,01(x1)2dx=01(1x)2dx=13だから S=2a3 である。これが1に等しいので 2a3=1 より a=32 である。

総評

接線方程式と面積積分を組み合わせる標準問題である。目安時間は18分。接線の式は点P,Qを通る形で立てると符号ミスが少ない。(3) では2本の接線の交点が x=0 にあるため、積分区間を左右に分ける必要がある。接線との差が接点を重解にもつ平方になることを確認しておくと、上下関係を迷わず判断できる。

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出典: 北海道大学 2011年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。