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北海道大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

f(x)=x44x38x2とする。

(1) 関数f(x)の極大値と極小値,およびそのときのxを求めよ。

(2) 曲線y=f(x)に2点(a,f(a))(b,f(b)) (a<b)で接する直線の方程式を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安24

微分 増減表接線・法線、対称式の利用

方針

(1) は導関数を因数分解して増減表を作り、極値の種類と値を確認する。(2) は、2点 x=a,b で同じ直線が接するためには接線の傾きと切片が一致する、という条件を立てる。s=a+bq=ab で対称式に直すと計算が整理される。最後に ab を満たす候補だけを残し、接線の傾きと切片を求める。

解答

(1) f(x)=x44x38x2 であるからf(x)=4x312x216x=4x(x23x4)=4x(x4)(x+1)である。したがって増減が変わる候補は x=1,x=0,x=4 である。

符号を調べると、f(x)(,1)で負,(1,0)で正,(0,4)で負,(4,)で正である。よって x=1x=4 で極小、x=0 で極大をとる。

それぞれの値は f(1)=1+48=3,f(0)=0,f(4)=256256128=128 である。したがって x=0 のとき極大値 0 であり、極小値は x=1 のとき 3,x=4 のとき 128 である。

(2)

x=u における接線は y=f(u)(xu)+f(u) すなわち y=f(u)x+{f(u)uf(u)} である。2点 x=a,b で同じ直線に接するためには、傾きと切片がともに一致する必要がある。したがって f(a)=f(b) かつ f(a)af(a)=f(b)bf(b) である。

まず f(x)=4x312x216x なので、ab を用いて0=f(a)f(b)=4(ab){a2+ab+b23(a+b)4}である。よって a2+ab+b23(a+b)4=0 を得る。

次にf(x)xf(x)=x44x38x2x(4x312x216x)=3x4+8x3+8x2である。したがって同様に ab で割ると 3(a3+a2b+ab2+b3)+8(a2+ab+b2)+8(a+b)=0 である。

ここで s=a+b,q=ab とおくと a2+ab+b2=s2q であるから、傾き一致の条件は s2q3s4=0 すなわち q=s23s4 である。また a3+a2b+ab2+b3=s32qs なので、切片一致の条件は 3s3+6qs+8s28q+8s=0 である。ここへ q=s23s4 を代入すると 3s318s2+8s+32=0 となる。因数分解して (s2)(3s212s16)=0 である。 3s212s16=0 のときは、a,b を解にもつ2次方程式の判別式 s24q=3s2+12s+16 が0になる。実際、3s2=12s+16 だからこの値は0である。これは a=b を意味し、問題の条件 a<b に反する。したがって s=2 だけが残る。このとき q=s23s4=464=6 である。よって a,bu22u6=0 の2解であるから、a<b より a=17,b=1+7 である。

この2点における接線の傾きを求める。u2=2u+6 を満たす点では u3=u(2u+6)=2u2+6u=10u+12 である。したがってf(u)=4u312u216u=4(10u+12)12(2u+6)16u=24である。

また、切片は f(u)uf(u)=f(u)+24u である。例えば u=1+7 を代入してもよいが、上の関係式を使うと f(u)uf(u)=3u4+8u3+8u2=36 となる。よって求める直線は y=24x36 である。

別解

解法2

方針

(1) は導関数の符号を直接整理して極値を確定する。(2) は接線を y=mx+c とおき、f(x)(mx+c) が異なる2つの重解をもつことから、2次式の完全平方として係数比較する。

解答

(1) f(x)=4x(x4)(x+1)である。したがって f(x) の符号は、(,1) で負、(1,0) で正、(0,4) で負、(4,) で正となる。よってx=0 のとき極大値 0,x=1 のとき極小値 3,x=4 のとき極小値 128である。

(2)
求める接線を y=mx+c とする。この直線が x=a,b  (a<b) で曲線に接するなら、4次式f(x)(mx+c)は異なる2つの重解 a,b をもつ。s=a+b, q=ab とおけばf(x)(mx+c)=(xa)2(xb)2=(x2sx+q)2=x42sx3+(s2+2q)x22sqx+q2である。一方、f(x)(mx+c)=x44x38x2mxcだから、係数比較により2s=4,s2+2q=8,2sq=m,q2=cを得る。前2式から s=2, q=6 であり、後2式からm=24,c=36となる。また a,bu22u6=0の2根、すなわち 17, 1+7 で、確かに異なる。したがって求める直線はy=24x36である。

総評

難度6、計算量6。目安時間は24分。(1) は増減表を省略せず、3つの停留点で極大・極小の種類を確認する。(2) は傾き・切片を対称式で揃える解法と、2つの重接点をもつ4次式を完全平方として係数比較する解法の2通りを収録した。後者は直線を短く求められるが、a,b=17 が異なる実数である確認まで書く。

冊子PDFで見る北大の微分の問題で問題集を作る

出典: 北海道大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。