方針
与えられた2つの式は、2次漸化式を2つの1次漸化式に分解するための形である。まず第1式を展開して、元の漸化式 と係数を比較し、 と を決める。次に を特性方程式の2根として求める。(2) では などが等比的に変化すること、または一般形 を初期条件で決めることにより、指数のずれを確認して一般項を出す。
解答
(1)
第1式 を展開すると である。したがって を得る。
これが問題で与えられた とすべての について一致するためには すなわち であればよい。第2式からも同じ条件が得られる。
よって は2次方程式 の2根である。解の公式より であり、 だから である。
(2)
(1) で求めた は を満たす。したがって、数列 も も同じ漸化式 を満たす。そこで とおく。
初期条件 、 より である。第1式から として第2式へ代入すると である。ここで だから である。同様に となる。
よってである。したがってである。 を代入するといずれも1になり、初期条件とも一致する。
別解
解法2
方針
(1) は2式を漸化式と比較して を得る。(2) は問題で与えられた変形そのものを1次漸化式として反復し、係数を別に置かず を直接取り出す。
解答
(1)
第1式を展開するとである。これがと一致するための条件はである。したがって は の2根であり、 よりである。
(2)
(1)の関係からが成り立つ。 とおけばだから同様に とおくとより2式を引けばここで だからを得る。
総評
難度5、計算量5。目安時間は18分。 を特性方程式の2根として係数を決める標準解法と、設問(1)の変形式を1次漸化式としてそのまま反復する解法の2通りを収録した。後者では初項 、 を使うと定数決定が不要になる。