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北海道大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

次の条件で定められる数列{an}を考える。a1=1,a2=1,an+2=an+1+3an(n=1,2,3,)(1) 以下が成立するように,実数s,t (s>t)を定めよ。{an+2san+1=t(an+1san)an+2tan+1=s(an+1tan)(n=1,2,3,)(2) 一般項anを求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

数列 特性方程式、漸化式の変形

方針

与えられた2つの式は、2次漸化式を2つの1次漸化式に分解するための形である。まず第1式を展開して、元の漸化式 an+2=an+1+3an と係数を比較し、s+tst を決める。次に s,t を特性方程式の2根として求める。(2) では an+1tan などが等比的に変化すること、または一般形 Asn1+Btn1 を初期条件で決めることにより、指数のずれを確認して一般項を出す。

解答

(1)

第1式 an+2san+1=t(an+1san) を展開すると an+2san+1=tan+1stan である。したがって an+2=(s+t)an+1stan を得る。

これが問題で与えられた an+2=an+1+3an とすべての n について一致するためには s+t=1,st=3 すなわち s+t=1,st=3 であればよい。第2式からも同じ条件が得られる。

よって s,t は2次方程式 r2r3=0 の2根である。解の公式より r=1±132 であり、s>t だから s=1+132,t=1132 である。

(2)

(1) で求めた s,ts+t=1,st=3 を満たす。したがって、数列 sn1tn1 も同じ漸化式 xn+2=xn+1+3xn を満たす。そこで an=Asn1+Btn1 とおく。

初期条件 a1=1a2=1 より A+B=1,As+Bt=1 である。第1式から B=1A として第2式へ代入すると A(st)+t=1 である。ここで st=13,1t=s だから A=s13 である。同様に B=1A=13s13=t13 となる。

よってan=s13sn1t13tn1=sntn13である。したがってan=113{(1+132)n(1132)n}である。n=1,2 を代入するといずれも1になり、初期条件とも一致する。

別解

解法2

方針

(1) は2式を漸化式と比較して s+t=1, st=3 を得る。(2) は問題で与えられた変形そのものを1次漸化式として反復し、係数を別に置かず an を直接取り出す。

解答

(1)
第1式を展開するとan+2=(s+t)an+1stanである。これがan+2=an+1+3anと一致するための条件はs+t=1,st=3である。したがって s,tr2r3=0 の2根であり、s>t よりs=1+132,t=1132である。

(2)
(1)の関係からan+2tan+1=s(an+1tan)が成り立つ。un=an+1tan とおけばun+1=sun,u1=a2ta1=1t=sだからun=sn.同様に vn=an+1san とおくとvn+1=tvn,v1=1s=tよりvn=tn.2式を引けば(st)an=unvn=sntn.ここで st=13 だからan=113{(1+132)n(1132)n}を得る。

総評

難度5、計算量5。目安時間は18分。s,t を特性方程式の2根として係数を決める標準解法と、設問(1)の変形式を1次漸化式としてそのまま反復する解法の2通りを収録した。後者では初項 a2ta1=sa2sa1=t を使うと定数決定が不要になる。

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出典: 北海道大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。