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北海道大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

平面において,一直線上にない3点OABがある。
Oを通り直線OAと垂直な直線上にOと異なる点Pをとる。
Oを通り直線OBと垂直な直線上にOと異なる点Qをとる。
ベクトルOP+OQABに垂直であるとする。

(1) OPOB=OQOAを示せ。

(2) ベクトルOAOBのなす角をαとする。
ただし,0<α<π2とする。
このときベクトルOPOQのなす角が
παであることを示せ。

(3) OPOA=OQOBを示せ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

ベクトル 内積の利用図形的解釈、同値変形

方針

垂直条件はすべて内積で書く。(1)は (p+q)(ba)=0 を展開し、pa=0qb=0 を代入する。(2)(3)では ax 軸方向、b を角 α の方向に置き、p,q をそれぞれ垂線方向の符号つき長さで表す。条件から符号が反対になることを確認して、角と長さ比を読む。

解答

OA=a,OB=b,OP=p,OQ=qとおく。

(1)

OPOAOQOB より pa=0,qb=0 である。また p+qAB=ba に垂直なので (p+q)(ba)=0 である。展開するとpbpa+qbqa=0であり、上の2つの垂直条件を用いて pbqa=0 となる。したがってOPOB=OQOAである。

(2)

a=Ab=B とし、座標軸を a=A(1,0),b=B(cosα,sinα) となるように取る。0<α<π/2 である。

pa だから、ある u0 を用いて p=(0,u) と書ける。また qb だから、ある v0 を用いて q=v(sinα,cosα) と書ける。(1)をこの座標で表すと pb=uBsinα,qa=vAsinα であるから uBsinα=vAsinα となる。A,B>0sinα>0 より、uv は反対符号である。

したがって、pq は、それぞれ OA,OB に立てた垂線の反対側を向く。たとえば u>0 のとき、p の方向角は π/2q の方向角は απ/2 であるから、なす角は π2(απ2)=πα である。u<0 のときは両方の向きが同時に反転するだけなので、なす角は同じである。よって なす角は πα である。

(3)

(2) の記号を用いると p=u,q=v である。また uB=vA だから、絶対値を取って uB=vA を得る。したがって pA=qB すなわちOPOA=OQOBである。

別解

別解(90度回転で垂線方向をそろえる)

方針

(1) は4つの垂直条件を内積へ直す。(2)(3) は平面ベクトルを反時計回りに90度回転する操作を J とし、p=λJaq=μJb と表す。(1)から μ=λ を導けば、角と長さ比が回転の性質から同時に読める。

解答

OA=aOB=bOP=pOQ=q とおく。

(1) 条件よりpa=0,qb=0,(p+q)(ba)=0.第3式を展開して最初の2式を用いるとpb=qaを得る。

(2) ベクトルを反時計回りに90度回転する操作を J とする。paqb だから、0でない実数 λ,μ を用いてp=λJa,q=μJbと書ける。90度回転したベクトルとの内積について(Jb)a=(Ja)bであるから、(1) はλ(Ja)b=μ(Ja)bとなる。O,A,B は一直線上にないので (Ja)b0。よって μ=λ である。したがってp=λJa,q=λJb.同じ向きへ90度回転しても角は変わらず、一方だけ向きを反転すると角 απα になる。ゆえに p,q のなす角は πα である。

(3) 回転は長さを変えないのでp=λa,q=λb.したがってOPOA=OQOB=λ.

総評

難度5、計算量4。目安時間は18分。内積の展開だけなら短いが、(2)では垂線方向の符号まで説明しないと角が α なのか πα なのかが曖昧になる。採点点は、(1)の内積展開、(2)の符号つき座標表示、(3)で絶対値を取って長さ比へ直す流れである。0<α<π/2 により sinα>0 と言える点が、符号判断と比の導出を支えている。

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出典: 北海道大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。