(1)
まず h(x)=ex−1−x とおく。x≦0 では h′(x)=ex−1≦0 である。h(0)=0 であり、h は (−∞,0] で減少しながら0に至るので、x≦0 で h(x)≧0 である。したがって 1+x≦ex である。
次に k(x)=1+x+2x2−ex とおく。すると k′′(x)=1−ex≧0(x≦0) である。よって k′(x) は (−∞,0] で増加し、k′(0)=0 だから x≦0 で k′(x)≦0 である。さらに k(0)=0 なので、x≦0 で k(x)≧0 である。したがって ex≦1+x+2x2 である。
以上より 1+x≦ex≦1+x+2x2(x≦0) が示された。
(2) a10n=1/2 で a>0 だから、両辺の自然対数を取ると 10nloga=−log2 である。したがって loga=−(log2)10−n である。 0.69<log2<0.70 より、負号を付けると不等号の向きが反転して −0.70<−log2<−0.69 である。よって −0.70×10−n<loga<−0.69×10−n である。指数関数は増加関数なので e−0.70×10−n<a<e−0.69×10−n を得る。
(3) h=10−n とおく。n は自然数なので 0<h≦1/10 である。
(2) よりe−0.70h<a<e−0.69hである。(1)の左側の不等式を x=−0.70h に用いると e−0.70h≧1−0.70h であり、実際には h>0 なので e−0.70h>1−0.70h である。したがって a>1−0.70h である。
また、(1)の右側の不等式を x=−0.69h に用いると e−0.69h≦1−0.69h+2(0.69)2h2 である。ここで h≦1/10 より 2(0.69)2h2<0.09h であるから e−0.69h<1−0.60h である。したがって a<1−0.60h である。
以上より1−0.70×10−n<a<1−0.60×10−nである。ここで1−0.70×10−n=1−7×10−(n+1)=0.n個99⋯93であり、1−0.60×10−n=1−6×10−(n+1)=0.n個99⋯94である。したがって 0.9⋯93<a<0.9⋯94 が示された。