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北海道大学 2010年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

c を実数とする。

(1) すべての実数 x に対してcx2log(1+x2)となるような c の範囲を求めよ。

(2) c は(1)で求めた範囲にあるものとする。2曲線y=cx2,y=log(1+x2)および2直線 x=1, x=1 で囲まれる図形の面積が4となる c の値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

指数・対数積分方程式・不等式 不等式評価面積計算、部分積分

方針

u=x2 と置き、log(1+u)/u の単調性から必要十分条件を決める。面積は偶関数性で半区間へ直し、対数積分を部分積分した後、残る 1/(1+x2)x=tanθ で処理する。

解答

(1)

x=0 では両辺とも0である。x0 とし、u=x2>0 とおくと、条件はclog(1+u)uと同値である。h(u)=log(1+u)uとおくとh(u)=u1+ulog(1+u)u2.さらにψ(u)=log(1+u)u1+uとおけばψ(u)=u(1+u)2>0,ψ(0)=0.よって u>0h(u)<0 である。またlimu0+log(1+u)u=1なので、h(u) の上限は1である。したがってc1である。

(2)

c1 では放物線が上側にある。面積を S とするとS=201{cx2log(1+x2)}dx.部分積分により01log(1+x2)dx=[xlog(1+x2)]01012x21+x2dx=log22+201dx1+x2.最後の積分で x=tanθ とおくと01dx1+x2=0π/4dθ=π4.したがってS=2c32log2+4π.S=4 よりc=3π2+3log2.

c=1 の境界例。c1 では放物線が常に上側にある。

別解

解法2

方針

対数を積分で表し、1/(1+s)1 から不等式を直接示す。u0+ での挟み撃ちにより c1 の必要性も確認し、面積は三角置換で最後まで計算する。

解答

(1)

u=x20 とおく。u>0 ではlog(1+u)=0uds1+s0u1ds=u.よって c1 ならcx2=cuulog(1+u)となり、条件は十分である。

一方、11+u1u0uds1+s1より、挟み撃ちによってlimu0+log(1+u)u=1.したがって c<1 では十分小さい正の u に対して不等式が破れる。よって必要十分条件はc1である。

(2)

偶関数性と(1)からS=201{cx2log(1+x2)}dx.部分積分と x=tanθ により01log(1+x2)dx=log22+201dx1+x2=log22+π2.したがって4=S=2c32log2+4πであり、c=3π2+3log2を得る。

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5。試験場での目安は22分で、位置づけは標準的な完答対象である。主な採点点は、対数不等式を1変数の最大値問題に直し、面積を正しく積分すること。注意点は、面積計算で上下関係が cx2 から対数を引く向きになること。

補足。(1) は x ではなく u=x2 で見ると本質が単調性の問題になる。c=1 が境界になるのは,u>0 では比が1以下だが,u0+ で1に近づくためである。面積計算では上下関係を先に確定しておけば絶対値が不要になり,最後は部分積分と x=tanθ の置換だけで計算できる。

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出典: 北海道大学 2010年度 後期 理系 第2問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。