方針
となる点は であり、この点が積分区間 の左、右、内部のどこにあるかで絶対値を外す。両端の場合は符号が一定なので直接積分し、中央の場合は と に分ける。(2)は端の2場合では単調、中央の場合では微分してただ1つの停留点を調べ、端点値も比較して全体の最小を決める。
解答
(1)
となるのは である。この点と積分区間
の位置関係で場合分けする。
(i) のとき
なので、区間全体で である。よって(ii) のとき
なので、区間全体で である。よって(iii) のとき
であり、 で符号が変わる。したがってここでであるから以上をまとめるとである。隣り合う式は で同じ値になる。
(2)
外側の2区間では、それぞれ とともに減少、増加する。中央の区間ではしたがっての前で減少し、後で増加する。この値は を満たすので、
全体の最小点である。最小値はよってである。
では を境に符号が変わるため、絶対値付き
積分を2区間へ分ける。
別解
解法2(絶対偏差の中心を微分で決める)
方針
とおくと である。 では符号の切替点が なので、切替点の左右に分けた式を で微分する。左右の区間長が等しくなる点 が最小点になる。
解答
(1)
とおくと、、 は、それぞれ
、、 に対応する。
各範囲で絶対値を外すとを得る。
(2)
のとき、符号の切替点は であるからとおく。端点 では両被積分関数が0なので、微分するとしたがって となるのはのときであり、その前で 、後で である。
よってここで最小となる。このとき外側の 、 では は区間
に近づく向きに単調減少するため、別の最小点はない。
総評
難度6、目安時間24分。絶対値の符号が変わる点 と積分区間 の位置関係を最初に分類する。第1解法は の3範囲を直接計算し、第2解法は を絶対偏差と見て、左右の区間長が等しくなる中心を微分で決める。どちらも端の2区間の単調性まで確認して、内部の停留点が全体の最小であることを明示する。