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北海道大学 2013年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

abcを正の実数とする。

(1) t>0に対して,不等式btb+c+c(b+c)tbが成り立つことを示せ。

(2) x>0y>0に対して,次の不等式が成り立つことを示せ。axa+b+c+bya+b+c+c(a+b+c)xayb

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

指数・対数方程式・不等式 微分による最大最小不等式評価、誘導利用

方針

(1) は両辺の差を1変数関数と見て、導関数の符号から t=1 が最小点であることを示す。(2)では(1)を正の2数に対する重み付き不等式へ読み替え、まず b,c、次に a,b+c の重みで2段階に適用する。指数が最終的に xayb へそろうことと、等号条件 x=y=1 まで確認する。

解答

(1) 両辺の差をϕ(t)=btb+c+c(b+c)tbとおく。微分すると、ϕ(t)=b(b+c)tb+c1b(b+c)tb1=b(b+c)tb1(tc1).t>0 では b(b+c)tb1>0 である。したがって ϕ(t)0<t<1 で負、t>1 で正となる。よって ϕ(t)t=1 で最小となり、ϕ(1)=0.以上からbtb+c+c(b+c)tbが成り立つ。等号は t=1 のときである。

(2) まず(1)を正の2数 U,V に使える形へ直す。UV=tb+cとなる正の t を取り、(1)に V を掛けると、bU+cV(b+c)Ubb+cVcb+c.(*)()U=ya+b+cV=1 を代入して、bya+b+c+c(b+c)yb(a+b+c)b+c.(1)次に、重みを ab+c に替えた () を、U=xa+b+c,V=yb(a+b+c)b+cへ適用する。すると、axa+b+c+(b+c)yb(a+b+c)b+c(a+b+c)(xa+b+c)aa+b+c(yb(a+b+c)b+c)b+ca+b+c=(a+b+c)xayb.(2)(1)、(2)を合わせて、axa+b+c+bya+b+c+c(a+b+c)xaybを得る。

(1) の等号には ya+b+c=1、(2)の等号にはxa+b+c=yb(a+b+c)b+cが必要である。x,y>0 なので、両方が同時に成立する条件はx=y=1である。

総評

難度6、計算量5。目安時間は22分。(1)の導関数の符号表と最小値0の確認が基本で、(2)は同じ不等式を b,ca,b+c の順に2回使う構成が核心である。指数 b(a+b+c)/(b+c) を途中で落とさず、右辺が xayb へそろう計算を書く。等号は各段階で同時に成立する x=y=1 である。

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出典: 北海道大学 2013年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。