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北海道大学 2022年度
理系数学 前期 第3問

問題

以下の問いに答えよ。

(1) 連立不等式の表す領域を平面上に図示せよ。ただし,自然対数の底をみたすことを用いてよい。

(2) に対して,連立不等式の表す平面上の領域の面積をとする。を最小にするの値を求めよ。

出典:北海道大学 2022年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第3問

方針

解法1

では なので、 は対数を取って に直せる。関数 の増減を調べ、 から図示範囲を決める。(2) は の間にある条件なので、面積を と表し、水平線 を動かしたときの面積変化から最小の を決める。

別解(領域図と三角不等式による面積差の比較)

(1) の曲線と直線を実際に図示する。(2) は中央値の一般論を使わず、 を長さ2の2区間に分け、逆三角不等式で直接非負と示す。

解答

解法1

(1)

では であるから、 について単調増加である。よって の対数を取ると となる。したがって である。 とおく。微分すると である。したがって で減少し、 で増加する。ここで なので、 では で最小になる。

また である。 より右で増加するので、 では となる。したがって となるのは である。

よって求める領域は である。図では、直線 と曲線 に挟まれた部分で、両端は 、曲線は で最も低くなる。

(2)

では である。したがって は、 の間にあることを表す。対数を取ると、これは の間にあることと同値である。よって面積は である。

(1) で調べたように、 となるのは であり、その長さは である。また では であり、その長さも である。 を少し増やすと、 である部分の縦の距離は増え、 である部分の縦の距離は減る。したがって が最小となるのは、 となる の長さと、 となる の長さが釣り合う位置である。 のとき、 の部分と の部分はどちらも長さ である。さらに、 では となる部分は の中の一部に限られるので長さは より短く、 を増やすと小さくなる。 では となる部分の長さが より長くなり、 を増やすと大きくなる。

したがって を最小にする値は である。

別解(領域図と三角不等式による面積差の比較)

(1)

では なので、対数を取って

を得る。 と置けば

よって まで減少し、その後増加する。また だから、領域は

である。

北海道大学 2022年度 前期 第3問の図1

(2)

面積は

である。(1) より

まず とする。 では

一方、 では逆三角不等式から

両区間の長さはともに2だから、積分して

のときは、(1) の2区間の役割を入れ替える。同様に

なら、連続な曲線 の間に入る区間で逆三角不等式が真に厳しくなるため である。したがって最小にする値は

である。