方針
指数はすべて底 3 にそろえ,u=34x,v=3y2+1 とおくと u2+v2=2uv になり,(u−v)2=0 から y2=4x−1 が出る。後半は r=x/y とおくと,対数式は底の変換により log4(1−r2) にまとまる。log4 は増加関数なので,r2=x2/(4x−1) を最小化すればよい。最小化は平方完成型の不等式で処理し,微分による確認を別解として添える。
解答
(1)
与式の両辺を底 3 で表すと 638x+32y2+2=34x+y2 である。両辺に 6 を掛けると 38x+32y2+2=6⋅34x+y2 となる。ここで u=34x,v=3y2+1 とおくと,左辺は u2+v2 であり,右辺は 2uv である。したがって u2+v2=2uv すなわち (u−v)2=0 である。よって u=v であり,34x=3y2+1 となる。指数を比べて y2=4x−1 である。
(2) r=yx とおく。条件 1−yx>0 と x,y>0 より 0<r<1 である。底の変換公式を用いるとlog1+r41=log4(1+r),log1−r41=log4(1−r)である。したがって求める式は log4(1+r)+log4(1−r)=log4(1−r2) である。
(1) より y2=4x−1 だから r2=y2x2=4x−1x2 である。ここで y>0 より 4x−1>0 である。すると4x−1x2−41=4(4x−1)4x2−(4x−1)=4(4x−1)(2x−1)2≧0であるから r2≧41 である。等号は x=21 のとき成り立つ。このとき y2=4⋅21−1=1 で,y=1 であり,実際に r=21 となって条件 0<r<1 を満たす。
よって 1−r2 の最大値は 1−41=43 である。log4X は X>0 で増加関数だから,求める最大値は log443 である。
別解
解法2(微分で比の増減を調べる方法)
方針
指数式を平方の形にして y2=4x−1 を得る。対数式を log4(1−r2) にまとめた後,r2=x2/(4x−1) を微分し,減少から増加へ切り替わる点を求める。
解答
(1)
u=34x,v=3y2+1 とおくと,与式はu2+v2=2uvとなる。よって (u−v)2=0 であり,u=v だからy2=4x−1を得る。
(2)
r=x/y とおくと,条件から 0<r<1 である。底の変換により,求める式はlog4(1+r)+log4(1−r)=log4(1−r2)となる。(1) よりr2=4x−1x2,x>41.ここで(4x−1x2)′=(4x−1)22x(2x−1).したがって 1/4<x<1/2 では減少し,x>1/2 では増加する。よって r2 の最小値は x=1/2 のときの 1/4 である。このとき y=1 となり,条件も満たす。
ゆえに 1−r2 の最大値は 3/4 である。log4X は増加関数なので,求める最大値はlog443である。
総評
難度7、計算量6。想定時間は13分程度。指数式を同じ底にそろえ、平方が0になる形へ持ち込むのが核心である。後半は逆数になった対数を底4の対数へ直すと1つにまとまる。比の2乗は平方の不等式と微分の2通りで最小値1/4を確認した。最大値が負になるが、対数の真数3/4が1未満なので整合している。
冊子PDFで見る北大の指数・対数の問題で問題集を作る
出典: 北海道大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。