(1) 与えられた式を w について解くと、w=1−z1+zである。z=x+yi を代入し、分母の共役複素数を掛けると、w=1−x−yi1+x+yi=(1−x)2+y2(1+x+yi)(1−x+yi)=(1−x)2+y21−x2−y2+2yi.実部と虚部を比較して、s=(1−x)2+y21−x2−y2,t=(1−x)2+y22y.(2) 分母 (1−x)2+y2 は、式が定義される範囲では正である。したがって 0≦s≦1 は⎩⎨⎧x2+y2≦1,(x−21)2+y2≧41と同値である。同様に 0≦t≦1 は{y≧0,(x−1)2+(y−1)2≧1と同値である。
よって D は、上半円x2+y2≦1,y≧0のうち、中心 (1/2,0)、半径 1/2 の円の外部、かつ中心 (1,1)、半径1の円の外部にある部分である。
(3) 今度は w=s+ti を用いて z を表す。共役複素数を掛けると、z=s+1+tis−1+ti=(s+1)2+t2s2+t2−1+2ti.したがってx=(s+1)2+t2s2+t2−1,y=(s+1)2+t22t,および−5x+y=L(s,t)=(s+1)2+t2−5s2−5t2+2t+5.t を固定して s の関数と見れば、dsdL(s,t)=−{(s+1)2+t2}22{5s2+2st+10s−5t2+2t+5}.0≦s,t≦1 では−5t2+2t+5≧2で、括弧内の他の項も非負である。よって導関数は負であり、各 t に対して L(s,t) は s とともに減少する。したがって最小値は辺 s=1 上で調べればよい。L(1,t)=t2+4−5t2+2tとおくと、dtdL(1,t)=−(t2+4)22(t2+20t−4).区間 0≦t≦1 にある停留点t=−10+226では導関数が正から負へ変わるので、ここは最大点である。最小値は端点のいずれかでとり、L(1,0)=0,L(1,1)=−53.よってDmin(−5x+y)=−53.このとき w=1+i であり、z=2+ii=51+2i.したがって最小点は(51,52)である。
領域 D は次図の斜線部である。太線は w 平面の正方形 0≦s,t≦1 の4辺に対応する。