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北海道大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

pqは正の実数とし,
a1=0an+1=pan+(q)n+1 (n=1,2,3,)によって定まる数列{an}がある。

(1) bn=anpnとする。
数列{bn}の一般項をpqnで表せ。

(2) q=1とする。
すべての自然数nについてan+1anとなるようなpの値の範囲を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

数列 漸化式の変形、範囲評価、場合分け

方針

bn=an/pn によって p 倍の項を消し、等比数列の和として一般項を求める。(2)では q=1 の明示式から an+1an を作り、n の偶奇で符号条件を分ける。奇数 n では自動的に非負、偶数 n では p>1 が必要で、最も厳しい n=2 の条件に帰着することを示す。

解答

(1)

定義よりbn+1=an+1pn+1=pan+(q)n+1pn+1=bn+(qp)n+1である。また b1=a1/p=0 だから bn=k=2n(qp)k である。p,q>0 より p+q0 であり、等比数列の和を用いてbn=q2p21(q/p)n11+q/p=q2p(p+q)(1(q)n1pn1)=q2{pn1(q)n1}pn(p+q)となる。したがって an=pnbn=q2{pn1(q)n1}p+q である。

(2)

q=1 のとき、(1)より an=pn1(1)n1p+1 である。したがって an+1an=pn(1)npn1+(1)n1p+1 であり、整理して an+1an=pn1(p1)+2(1)n1p+1 を得る。分母 p+1 は正である。

n が奇数のとき、分子は pn1(p1)+2 である。p1 なら明らかに正であり、0<p<1 でも 0<pn1(1p)<1 なので pn1(p1)+2>1 である。よって奇数 n の条件は常に満たされる。

n が偶数のとき、分子は pn1(p1)2 である。これがすべての偶数 n で非負となるには、まず p>1 が必要である。p>1 のもとでは、偶数 n=2,4,6, に対して pn1 は増加するので、最も厳しいのは n=2 である。したがって p(p1)20 が必要十分である。これは (p2)(p+1)0 であり、p>0 より p2 である。

別解

別解(元の漸化式を直接展開する)

方針

(1) は補助数列を使わず、漸化式を初項まで繰り返し代入して有限等比和にする。そこから anbn=an/pn を得る。(2) は q=1 を代入し、差 an+1an を奇数番・偶数番に分け、偶数番では最初の n=2 が最も厳しいことを示す。

解答

(1) 漸化式を繰り返し用いると、a1=0 よりan=pn2(q)2+pn3(q)3++(q)n=q2j=0n2pn2j(q)j.p+q>0 だから有限等比和を用いてan=q2{pn1(q)n1}p+q.したがってbn=anpn=q2{pn1(q)n1}pn(p+q).(2) q=1 のときan=pn1(1)n1p+1である。よってan+1an=pn1(p1)+2(1)n1p+1.分母は正である。n が奇数なら分子は pn1(p1)+2 であり、p1 では明らかに正、0<p<1 でも pn1(1p)<1 より正である。

n が偶数なら分子は pn1(p1)2 である。すべての偶数 n で非負となるには p>1 が必要で、このとき pn1n とともに増加する。したがって最も厳しい条件は n=2p(p1)20.これは (p2)(p+1)0 と同値で、p>0 よりp2.

総評

難度6、計算量5。目安時間は22分。一般項を作るだけでなく、単調増加条件をすべての自然数で確認する点が中心である。採点点は、bn の等比和、an+1an の偶奇分解、偶数番では n=2 が最も厳しいと説明する部分である。p>0 の範囲で議論しているため、分母 p+1 の符号を気にしなくてよい一方、p1 は偶数番で即座に不適になることを明確にしたい。

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出典: 北海道大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。