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北海道大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

pは0でない実数としa1=1,an+1=1pan(1)n+1(n=1,2,3,)によって定まる数列{an}がある。

(1) bn=pnanとする。bn+1bnnpで表せ。

(2) 一般項anを求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

数列 漸化式の変形和の計算、場合分け

方針

bn=pnan とおくと、もとの漸化式は bn+1bn が等比型になる。まず(1)で階差を正確に出し、(2)では b1 から和を取る。等比数列の和の分母に p+1 が出るため、p=1 だけは別に扱う。最後に an=bn/pn へ戻す。

解答

(1)

定義より bn+1=pn+1an+1=pn+1(1pan(1)n+1) である。したがって bn+1=pnanpn+1(1)n+1=bn(p)n+1 となる。よって bn+1=bn(p)n+1 である。

(2)

b1=pa1=p である。(1)より bn=b1k=1n1(p)k+1=pk=2n(p)k である。

p1 のとき、k=2n(p)k=p21(p)n11+p だから bn=pp2{1(p)n1}1+p=p+p2(p)n11+p である。したがって an=bnpn=p1n+(1)n1pp+1 である。

p=1 のときは、(1)より bn+1=bn1 であり、b1=1 だから bn=n である。ここで bn=(1)nan なので an=(1)nbn=(1)n+1n である。

以上よりan={p1n+(1)n1pp+1(p1),(1)n+1n(p=1)である。

別解

別解(斉次解と交代する特解)

方針

(1) は定義どおり bn+1 を計算する。(2) は p1 で、斉次漸化式の項 p1n と非斉次項に対応する (1)n1 の一次結合を仮定して係数を決める。公式が使えない p=1 は元の漸化式へ戻り、帰納法で処理する。

解答

(1) 定義からbn+1=pn+1(1pan(1)n+1)=bn(p)n+1.(2) まず p1 とする。斉次部分 an+1=an/p と交代する非斉次項の形からan=Ap1n+B(1)n1とおく。これを漸化式へ代入すると、(1)n の係数比較からB=Bp1,B=pp+1.また a1=1 より A+B=1 だから A=1/(p+1) である。したがってan=p1n+(1)n1pp+1(p1).次に p=1 とする。このとき漸化式はan+1=an(1)n+1である。a1=1=(1)21 であり、an=(1)n+1n と仮定するとan+1=(1)n+1n(1)n+1=(1)n+2(n+1).よって帰納法によりan=(1)n+1n(p=1).以上をまとめるとan={p1n+(1)n1pp+1(p1),(1)n+1n(p=1)である。

総評

難度5、計算量4。目安時間は15分。補助数列で階差に直す典型問題だが、p=1 の例外処理が得点差になりやすい。bn+1=bn(p)n+1 の符号、和の開始が k=2 であること、最後に pn で割って an に戻すことを丁寧に書けば安定する。等比和の公式を使う前に、分母 1+p が0になる場合を明記しておきたい。

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出典: 北海道大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。