方針
(1) は直線を双曲線に代入し、 についての方程式が実数解を持つ条件を求める。 では2次係数が0になるため、判別式だけでなく漸近線そのもの が共有点を持たない例外であることに注意する。(2) は点 から領域 までの距離の2乗を最小にする問題である。右側の境界 上で を計算し、縦帯部分より小さいことも確認して最小点を決める。
解答
(1)
直線 を双曲線 に代入する。分母を払うために36倍すると である。展開して を得る。これは共有点の 座標が満たす方程式である。
まず 、すなわち の場合を考える。この2次方程式が実数解を持つ条件は判別式が0以上であることである。判別式を とするとである。したがって は と同値である。
次に の場合を確認する。このとき方程式は1次以下になる。もし なら となり、これは実数解を持つ。一方、 のときは直線が双曲線の漸近線 そのものになり、双曲線とは共有点を持たない。
したがって領域 は、おおまかには で表される領域である。ただし、点 は除く。
図示すると、 ではすべての が含まれ、 では の部分が含まれる。境界曲線は含まれるが、漸近線に対応する上の2点だけは含まれない。
(2)
求める量 は、 平面上で点 からの距離の2乗である。点 は領域のかなり右側にあるため、最小点は右側の境界 上に現れると考えられる。実際、この境界上で計算するとである。これは のとき最小値 をとる。このとき であるから である。
なお、 の縦帯部分では、 に最も近づくとしても は に近づくだけであり、距離の2乗は より小さくならない。左側の境界や上側・下側で を大きくする点も、これより近くならない。
したがって最小値は であり、そのときの点は である。
総評
難度6、計算量5。目安時間は20分。判別式で直線と双曲線の共有点条件を領域化する問題である。注意すべき点は のときで、 は漸近線そのものなので共有点を持たず、判別式条件に現れる2点を除く必要がある。(2) の最小化は境界 に代入すると になり短い。縦帯部分の方が近いように見えないかを一言確認すると、図示と最小化の対応が明確になる。