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北海道大学 2014年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

(1) 双曲線x24y29=1と直線y=ax+b
共有点を持つような(a,b)全体からなる領域Eab平面上に図示せよ。

(2) (1)の領域E(a,b)が動くとき,
(a15)2+b2の最小値,およびそのときの(a,b)を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式方程式・不等式 判別式、範囲評価、微分による最大最小

方針

(1) は直線を双曲線に代入し、x についての方程式が実数解を持つ条件を求める。a=3/2 では2次係数が0になるため、判別式だけでなく漸近線そのもの b=0 が共有点を持たない例外であることに注意する。(2) は点 (15,0) から領域 E までの距離の2乗を最小にする問題である。右側の境界 b2=4a29 上で (a15)2+b2 を計算し、縦帯部分より小さいことも確認して最小点を決める。

解答

(1)

直線 y=ax+b を双曲線 x24y29=1 に代入する。分母を払うために36倍すると 9x24(ax+b)2=36 である。展開して (94a2)x28abx4b236=0 を得る。これは共有点の x 座標が満たす方程式である。

まず 94a20、すなわち a3/2 の場合を考える。この2次方程式が実数解を持つ条件は判別式が0以上であることである。判別式を D とするとD=(8ab)24(94a2)(4b236)=64a2b2+16(94a2)(b2+9)=144{b2+94a2}である。したがって D0b24a29 と同値である。

次に a=3/2 の場合を確認する。このとき方程式は1次以下になる。もし b0 なら 8abx4b236=0 となり、これは実数解を持つ。一方、b=0 のときは直線が双曲線の漸近線 y=±32x そのものになり、双曲線とは共有点を持たない。

したがって領域 E は、おおまかには b24a29 で表される領域である。ただし、点 (32,0),(32,0) は除く。

図示すると、a<3/2 ではすべての b が含まれ、a>3/2 では b4a29またはb4a29 の部分が含まれる。境界曲線は含まれるが、漸近線に対応する上の2点だけは含まれない。

(2)

求める量 (a15)2+b2 は、(a,b) 平面上で点 (15,0) からの距離の2乗である。点 (15,0) は領域のかなり右側にあるため、最小点は右側の境界 b2=4a29 上に現れると考えられる。実際、この境界上で計算すると(a15)2+b2=(a15)2+4a29=a230a+225+4a29=5a230a+216=5(a3)2+171である。これは a=3 のとき最小値 171 をとる。このとき b2=4329=27 であるから b=±33 である。

なお、a<3/2 の縦帯部分では、(15,0) に最も近づくとしても a3/2 に近づくだけであり、距離の2乗は (1532)2=7294>171 より小さくならない。左側の境界や上側・下側で b を大きくする点も、これより近くならない。

したがって最小値は 171 であり、そのときの点は (a,b)=(3,33), (3,33) である。

総評

難度6、計算量5。目安時間は20分。判別式で直線と双曲線の共有点条件を領域化する問題である。注意すべき点は a=3/2 のときで、b=0 は漸近線そのものなので共有点を持たず、判別式条件に現れる2点を除く必要がある。(2) の最小化は境界 b2=4a29 に代入すると 5(a3)2+171 になり短い。縦帯部分の方が近いように見えないかを一言確認すると、図示と最小化の対応が明確になる。

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出典: 北海道大学 2014年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。