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北海道大学 2015年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

方程式x22+y2=1で定まる楕円Eとその焦点F(1,0)がある。
E上に点Pをとり,直線PFEとの交点のうちPと異なる点をQとする。
Fを通り直線PFと垂直な直線とEとの2つの交点をRSとする。

(1) rを正の実数,θを実数とする。
(rcosθ+1,rsinθ)E上にあるとき,rθで表せ。

(2) PE上を動くとき,PF+QF+RF+SFの最小値を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式三角関数 軌跡、範囲評価、計算整理

方針

焦点 F(1,0) から方向 θ に距離 r だけ進んだ点を楕円へ代入し、正の解を取る。(2)では、同一直線上の2交点までの距離の和を r(θ)+r(θ+π) と表し、垂直方向は θ+π/2 を用いる。最後は u=cos2θ と置き、1/(2u)+1/(1+u) の最小値を求める。分母の和が一定であることを使うと最小化が短い。

解答

(1)

(rcosθ+1,rsinθ) が楕円 E 上にあるので (1+rcosθ)22+r2sin2θ=1 である。両辺を2倍して整理すると (2cos2θ)r2+2rcosθ1=0 となる。この2次方程式を r について解くとr=cosθ±cos2θ+2cos2θ2cos2θ=cosθ±22cos2θである。2cos2θ>0 であり、r>0 だから正の解を取って r=2cosθ2cos2θ である。分母は 2cos2θ=(2cosθ)(2+cosθ) だから r=12+cosθ である。

(2)

直線 PF の方向を θ とする。この直線と楕円の2交点は、焦点 F から見て方向 θθ+π にある。したがって(1)よりPF+QF=12+cosθ+12cosθ=222cos2θである。

これに垂直な直線の方向は θ+π/2θ+3π/2 である。よってRF+SF=12sinθ+12+sinθ=222sin2θである。u=cos2θ とおくと、0u1 かつ 2sin2θ=1+u なので PF+QF+RF+SF=22(12u+11+u) である。

ここで (2u)+(1+u)=3 である。正の2数 2u1+u の和が一定なので、積は等しいときに最大になる。逆数和 12u+11+u=3(2u)(1+u) は、積が最大のときに最小となる。したがって 2u=1+u,u=12 で最小になる。このとき 12u+11+u=23/2=43 である。よって求める最小値は 2243=823 である。

総評

難度7、計算量6。目安時間は25分。焦点からの極座標表示に持ち込めるかが最大の山である。(1)の r=1/(2+cosθ) が得られれば、(2)は向かい合う2方向と垂直な2方向の距離和に分解できる。採点点は、Q 側を θ+πR,S 側を θ+π/2 系として扱うこと、u=cos2θ の範囲を 0u1 と明記すること、最小化で端点も含めて判断することである。別解監査では、最後の一変数最小化を微分へ置き換える案も確認したが、核心となる焦点極座標と距離和の導出が同一なので、独立解法としては数えていない。

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出典: 北海道大学 2015年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。