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北海道大学 2015年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

pを正の実数とする。abを実数としてx=ay=(b3)2とおく。
(a,b)が連立不等式0apaba+2の表す領域内を動くとき,
座標平面上の点(x,y)が動いてできる図形の面積をSとおく。

(1) p=1のときSの値を求めよ。

(2) p=5のときSの値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式積分 場合分け、面積計算、範囲評価

方針

x=a なので、x を固定して b の範囲 xbx+2 を見る。y=(b3)2b=3 で最小になるため、区間 [x,x+2] が3の左にあるか、3をまたぐか、右にあるかで縦方向の y の範囲が変わる。p=1 では1区間だけ、p=5 では x=1,2,3 で場合分けして縦の長さを積分する。

解答

x=a であるから、x を固定すると xbx+2 であり、y=(b3)2 である。したがって、固定した x に対して b が区間 [x,x+2] を動くときの y の最小値と最大値を調べればよい。

(1)

p=1 のとき、0x1 である。この範囲では x+23 なので、区間 [x,x+2]3 の左側にある。b が3に近いほど (b3)2 は小さくなるから、(1x)2=(x+23)2y(x3)2=(3x)2 である。よって面積は S=01{(3x)2(1x)2}dx である。被積分関数を整理すると (3x)2(1x)2=(96x+x2)(12x+x2)=84x なので S=01(84x)dx=[8x2x2]01=6 である。

(2)

p=5 のとき、0x5 である。区間 [x,x+2]b=3 の位置関係で分ける。

0x1 では、(1)と同じく縦の長さは (3x)2(1x)2=84x である。

1x2 では、区間 [x,x+2]3 を含むので最小値は0である。端点までの距離は 3xx1 で、1x2 では 3xx1 だから、最大値は (3x)2 である。縦の長さは (3x)2 である。

2x3 でも最小値は0であるが、今度は x13x なので、縦の長さは (x1)2 である。

3x5 では、区間 [x,x+2]3 の右側にある。したがって (x3)2y(x1)2 であり、縦の長さは (x1)2(x3)2 である。

以上よりS=01(84x)dx+12(3x)2dx+23(x1)2dx+35{(x1)2(x3)2}dxである。各項は 01(84x)dx=6, 12(3x)2dx=[(3x)33]12=73, 23(x1)2dx=[(x1)33]23=73, 35{(x1)2(x3)2}dx=35(4x8)dx=16 である。したがって S=6+73+73+16=803 である。

別解

別解(高さを固定した横断面)

方針

r=y0 とおくと b=3r または b=3+r である。各枝について aba+20apx=a の区間へ直し、同じ高さに現れる2区間の和集合の長さを求める。最後は dy=2rdr で横断面積分する。

解答

r=y0 とおくと b=3r または b=3+r である。固定した b に対し、条件 aba+20ap[b2,b][0,p]の範囲を x=a が動くことを表す。

(1) p=1 のとき、枝 b=3+r は区間を生じない。枝 b=3r から得られる横断面の長さ L(r)L(r)={r(0r1),1(1r2),3r(2r3)である。dy=2rdr よりS=012r2dr+122rdr+232r(3r)dr=23+3+73=6.(2) p=5 のとき、2つの枝からできる区間の和集合を調べると、横断面の長さはL(r)={2+2r(0r1),5r(1r2),72r(2r3),4r(3r4)である。したがってS=012r(2+2r)dr+122r(5r)dr+232r(72r)dr+342r(4r)dr=103+313+293+103=803.

総評

難度6、計算量5。目安時間は20分。変数変換に見えるが、x=a がそのまま残るため、固定した x ごとの縦断面を調べるのが最も安全である。採点点は、[x,x+2]b=3 をまたぐかどうかで下端が0になること、1x22x3 で上端が入れ替わること、最後に縦の長さを積分することである。y=(b3)2 は単調ではないため、単純に端点だけを同じ順序で写すと誤りやすい。

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出典: 北海道大学 2015年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。