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北海道大学 2014年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

(1) すべての正の実数xに対して
不等式ax2+11xが成立するような
実数aのうちで最大となるものを求めよ。

(2) 定積分13dxx2+1を求めよ。

(3) 円周率πlog27の大小を判定せよ。
ただしlogxxの自然対数とする。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

積分指数・対数方程式・不等式 不等式評価定積分評価、範囲評価

方針

(1)x>0 を用いて不等式を ax+1/x に直し、右辺の最小値を求める。(2) は x=tanθ と置換して、積分区間を θ=π/4 から π/3 に変える。(3) は (1) の最大値 a=2 から得られる不等式 2/(x2+1)1/x1 から 3 まで積分し、(2) の値と対数積分を比較する。等号が区間全体では成り立たないため、最後は厳密な不等号になる。

解答

(1) x>0 なので、与えられた不等式 ax2+11x の両辺に正の数 x(x2+1) をかけることができる。すると axx2+1 であり、さらに x>0 で割って ax+1x を得る。

この不等式がすべての正の実数 x について成り立つためには、ax+1x の最小値以下でなければならない。相加相乗平均より x+1x2x1x=2 であり、等号は x=1 のときに成り立つ。したがって、条件を満たす a の最大値は 2 である。

(2) x=tanθ とおく。x1 から 3 まで動くとき、θπ4θπ3 を動く。またdx=1cos2θdθ,x2+1=tan2θ+1=1cos2θである。したがって dxx2+1=dθ となる。

よって13dxx2+1=π/4π/3dθ=π3π4=π12である。

(3)

(1) の結果より、すべての x>0 について 2x2+11x が成り立つ。等号は x=1 のときだけである。したがって区間 1<x<3 では 2x2+1<1x である。

この不等式を 1 から 3 まで積分すると、区間内で厳密な不等号が成り立つので 213dxx2+1<13dxx である。(2) より左辺は 2π12=π6 であり、右辺は13dxx=[logx]13=log3=12log3である。したがって π6<12log3 を得る。両辺を6倍して π<3log3 である。さらに 3log3=log33=log27 だから π<log27 である。

総評

難度5、計算量4。目安時間は18分。不等式、三角置換、積分による大小比較がつながる良問である。(1) では x>0 だから正の量をかけても不等号の向きが変わらない。(2) は x=tanθ と置くと区間が π/4 から π/3 に変わる。(3) は等号が x=1 の一点だけで、区間全体ではないため、積分後に厳密な < になることを明記する。最後に 3log3=log27 へ直して結論を書く。

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出典: 北海道大学 2014年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。