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北海道大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

aは実数とし,2つの曲線C1:y=(x1)ex,C2:y=12ex2+aがある。ただし,eは自然対数の底である。
C1上の点(t,(t1)et)におけるC1の接線がC2に接するとする。

(1) atで表せ。

(2) tが実数全体を動くとき,aの極小値,およびそのときのtの値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

微分指数・対数 接線・法線微分による最大最小、パラメータ処理

方針

C1 の接線を x=t で求め、同じ傾きをもつ C2 の接点の x 座標を決める。2つの接線が同じ直線になるには切片も一致するので、そこから at の関数として表す。(2)ではこの関数を微分し、A(t)=t(t+1)(et+11)et の符号を、t=1 で符号が変わらないことまで含めて調べる。

解答

(1)

C1:y=(x1)ex の導関数は y=ex+(x1)ex=xex である。したがって x=t における接線の傾きは tet であり、接線は y(t1)et=tet(xt) である。切片は (t1)ett2et=(t1t2)et である。

一方、C2:y=12ex2+ax=u における接線の傾きは u/e である。傾きが等しいので ue=tet,u=tet+1 である。この接線の切片は、接点の座標を用いて (u22e+a)ueu=au22e である。2つの接線が一致するため、切片を等しくすると at2e2t+22e=(t1t2)et である。よって a=et(12t2et+1t2+t1) である。

(2)

(1) の右辺を A(t)=et(12t2et+1t2+t1) とおく。微分すると A(t)=t(t+1)(et+11)et である。ここで et>0 であり、et+11t+1 と同じ符号をもつ。したがって A(t) の符号は、t=1 では0になるがその前後で変わらず、全体として t<0 で A(t)0,t>0 で A(t)>0 である。より詳しくは、t<0 では t=1 を除いて A(t)<0t>0 では A(t)>0 である。

したがって A(t)t=0 まで減少し、その後増加する。極小値は t=0 のときに生じ、A(0)=e0(00+01)=1 である。よって t=0,amin=1 である。

別解

別解(共有点方程式の重解条件)

方針

(1)C1 の接線を求め、それを C2 の式へ代入する。接線が C2 にも接することを、得られる2次方程式が重解をもつ条件として処理する。(2) は得た a=A(t) を微分し、t=1 では符号が変わらず、t=0 だけが極小点になることを確認する。

解答

(1) C1x=t における接線はy=tetx+(t1t2)etである。この直線と C2 の共有点の x 座標はx22etetx+a(t1t2)et=0を満たす。接するための条件はこの2次方程式の判別式が0となることである。よってt2e2t2e{a(t1t2)et}=0.これを a について解くとa=et(12t2et+1t2+t1).(2) 右辺を A(t) とおく。微分して整理するとA(t)=t(t+1)(et+11)et.et>0 であり、et+11t+1 と同符号だから、(t+1)(et+11)0 で、等号は t=1 のときだけである。したがって t<0 では t=1 を除いて A(t)<0t>0 では A(t)>0 である。t=1 の前後で増減は変わらない。

よって A(t)t=0 まで減少し、その後増加する。したがってt=0のとき極小値A(0)=1である。

総評

難度6、計算量5。目安時間は22分。共通接線を傾きと切片で一致させる問題で、C2 側の接点 u=tet+1 を置けるかが最初の山である。微分後は t=1 も停留点だが、符号が変わらないため極小ではない。採点点は、接線の切片、a(t) の導出、導関数の因数分解、増減による極小判定である。指数関数の符号は常に正なので、符号表では tt+1et+11 の関係を明確にしたい。

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出典: 北海道大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。