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北海道大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

空間の3点O(0,0,0)A(1,1,1)B(1,1,1)の定める平面をαとし,
OA=aOB=bとおく。
α上の点Cがあり,そのx座標が正であるとする。
ベクトルOCaに垂直で,大きさが1であるとする。
OC=cとおく。

(1) Cの座標を求めよ。

(2) b=sa+tcをみたす実数stを求めよ。

(3) α上にない点P(x,y,z)からαに垂線を下ろし,
αとの交点をHとする。
OH=ka+lcをみたす実数kl
xyzで表せ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル ベクトル成分計算座標設定文字消去

方針

まず O,A,B を通る平面を求める。A,B はともに y=z を満たし、原点も通るので平面は y=z である。C(x,u,u) と置き、OCOAOC=1、さらに x>0 から一意に決める。(3)では点 P の平面 y=z への垂線の足を先に求め、a,c の係数比較で k,l を出す。

解答

O,A,B はいずれも y=z を満たす。また A(1,1,1)B(1,1,1) は一直線上でないので、これらを通る平面 αy=z である。

(1)

Cα 上にあるから C=(x,u,u) とおける。x 座標は正である。OCOA=(1,1,1) に垂直なので x+u+u=0,x+2u=0 であり、u=x2 である。また OC=1 より x2+u2+u2=1 だから x2+2(x24)=1,32x2=1 である。x>0 より x=63,u=66 を得る。したがってC(63,66,66)である。

(2) a=(1,1,1),b=(1,1,1),c=(63,66,66)である。b=sa+tc とおくと、成分比較により 1=s+63t,1=s66t である。2式を引くと 2=62t なので t=46=263 である。これを 1=s66t に代入して 1=s+23 より s=13 である。したがって s=13,t=263 である。

(3)

平面 αy=z であり、その法線方向は (0,1,1) である。点 P(x,y,z) からこの平面へ下ろした垂線の足は、y,z の平均をとって H(x,y+z2,y+z2) である。

OH=ka+lc とおくと(x,y+z2,y+z2)=k(1,1,1)+l(63,66,66)である。したがって k+63l=x,k66l=y+z2 を得る。2式を引くと 62l=xy+z2 なので l=2xyz6 である。これを第2式に戻すとk=y+z2+66l=y+z2+2xyz6=x+y+z3である。よって k=x+y+z3,l=2xyz6 である。

別解

別解(直交基底への射影)

方針

(1) は平面 α:y=z 上で cac=1 を解く。(2) は ac を利用し、b=sa+tc の両辺と a,c の内積を取る。(3) は同じ直交する2方向への正射影として k,l を直接求める。

解答

平面 αy=z である。

(1) C=(r,u,u) とおく。ca より r+2u=0c=1 より r2+2u2=1 である。r>0 を用いるとc=(63,66,66).(2) ac=0a2=3c2=1 である。b=sa+tc の両辺と a の内積を取るとba=1=3s,s=13.また両辺と c の内積を取るとt=bc=263.(3) a,c は平面 α 内の直交する2方向である。したがって、P(x,y,z) の位置ベクトル p を平面へ正射影した OHOH=paa2a+pcc2c.よってk=x+y+z3,l=pc=2xyz6.

総評

難度5、計算量5。目安時間は18分。平面 y=z を早く見つけると、全体が成分計算でまとまる。採点点は、C=(x,u,u) と置いて垂直条件と長さ条件を両方使うこと、x>0 により符号を選ぶこと、(3)で垂線の足を正しく平均で表すことである。最後の x,y,z は点 P の座標であり、(1)の C=(x,u,u) の一時的な文字とは別物として整理して書くと混乱しにくい。

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出典: 北海道大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。