方針
(1) は余弦定理をベクトルの内積の形で使う。(2)ではAPが外接円の直径であることから、とが直角になる。これを、に直し、の係数を求める。(3)はDをAP上の点として、かつBC上の点としてと表し、係数比較でAD/APの比を決める。
解答
(1) とおく。条件よりである。したがって より である。よって である。
(2)
点 は外接円の中心で、直線 と外接円とのもう1つの交点が である。したがって は外接円の直径である。よって円周角の性質から である。 とおく。まずであり、 だから すなわち である。したがって を得る。
同様にであり、 だから である。よって を得る。
連立方程式 を解くと である。
(3)
点 は直線 上にあるので、ある実数 を用いてと書ける。
一方、点 は直線 上にあるので、ある実数 を用いてと書ける。 は一次独立なので係数を比較して である。2式を加えると となるから である。
次に の長さを求める。 だからである。したがって である。
別解
解法2(座標を置いて外心を求める)
方針
Aを原点、ABをx軸上に置く。(1)の内積からCの座標を決め、垂直二等分線の交点として外心Oを求める。PはAの対蹠点なのでP=2Oであり、あとは座標比較と2直線の交点計算でs,tとADを得る。
解答
(1)
と置く。 とするとである。差を取ると であり、上半平面に を取ればとなる。したがってである。
(2)
辺 の垂直二等分線から、外心を と置ける。 よりであり、これを解くと である。点 は の対蹠点なのでである。 の成分を比較するとだからを得る。
(3)
直線 上の点を 、直線 上の点を と表す。交点 ではである。第2成分から 、第1成分へ代入して を得る。さらにだからである。
総評
外接円の直径から直角条件を作り、ベクトルの係数比較で解く問題。目安時間は16分。(2)ではAPが直径であることを見落とすと計算の出発点が作りにくい。直角条件をBとCの2か所で立てると、s,tは連立一次方程式で決まる。(3)はDをAP上とBC上の2通りに表し、係数比較でAD:APを出すのが最短である。最後のAPの長さは内積を必ず含めて計算する。