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北海道大学 2020年度
理系数学 前期 第1問

問題

三角形について

が成立しているとする。三角形の外接円の中心をとし,直線と外接円との以外の交点をとする。

(1) の内積を求めよ。

(2) が成り立つような実数を求めよ。

(3) 直線と直線の交点をとするとき,線分の長さを求めよ。

出典:北海道大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第1問

方針

解法1

(1)は余弦定理をベクトルの内積の形で使う。(2)ではAPが外接円の直径であることから、が直角になる。これをに直し、の係数を求める。(3)はDをAP上の点として、かつBC上の点としてと表し、係数比較でAD/APの比を決める。

解法2(座標を置いて外心を求める)

Aを原点、ABをx軸上に置く。(1)の内積からCの座標を決め、垂直二等分線の交点として外心Oを求める。PはAの対蹠点なのでP=2Oであり、あとは座標比較と2直線の交点計算でs,tとADを得る。

解答

解法1

(1)

とおく。条件より

である。したがって より である。よって である。

(2)

は外接円の中心で、直線 と外接円とのもう1つの交点が である。したがって は外接円の直径である。よって円周角の性質から である。 とおく。まず

であり、 だから すなわち である。したがって を得る。

同様に

であり、 だから である。よって を得る。

連立方程式 を解くと である。

(3)

は直線 上にあるので、ある実数 を用いて

と書ける。

一方、点 は直線 上にあるので、ある実数 を用いて

と書ける。 は一次独立なので係数を比較して である。2式を加えると となるから である。

次に の長さを求める。 だから

である。したがって である。

解法2(座標を置いて外心を求める)

(1)

と置く。 とすると

である。差を取ると であり、上半平面に を取れば

となる。したがって

である。

(2)

の垂直二等分線から、外心を と置ける。 より

であり、これを解くと である。点 の対蹠点なので

である。

の成分を比較すると

だから

を得る。

(3)

直線 上の点を 、直線 上の点を と表す。交点 では

である。第2成分から 、第1成分へ代入して を得る。さらに

だから

である。

北海道大学 2020年度 前期 第1問の図1