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北海道大学 2021年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

f(x)=x4+6x324x2とし,曲線C:y=f(x)を考える。

(1) Cの変曲点をすべて求めよ。

(2) Cの変曲点のうちx座標の値が最大のものをPとする。
PにおけるCの接線lの方程式を求めよ。

(3) Cと(2)の接線lで囲まれた部分の面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安12

微分積分関数 増減表接線・法線面積計算

方針

変曲点は f(x)=0 かつ符号が変わる点として求める。最大の x 座標をもつ変曲点 P が決まったら,f(1) から接線を出す。面積では,曲線と接線の交点を調べるために f(x)l(x) を因数分解する。接点 x=1 は重なって現れるので,もう一つの交点 x=9 を見つけ,区間内の上下関係を確認して積分する。

解答

(1) f(x)=x4+6x324x2 より f(x)=4x3+18x248x であり,f(x)=12x2+36x48=12(x+4)(x1) である。x=4,1 の前後で f(x) の符号は変わるので,どちらも変曲点を与える。

それぞれの y 座標は f(4)=(4)4+6(4)324(4)2=512 および f(1)=1+624=17 である。したがって変曲点は (4,512),(1,17) である。

(2)

(1) の変曲点のうち x 座標が最大のものは P=(1,17) である。接線の傾きは f(1)=4+1848=26 であるから,接線 ly+17=26(x1) すなわち y=26x+9 である。

(3)

接線を l(x)=26x+9 とおく。曲線と接線の差はf(x)l(x)=x4+6x324x2+26x9=(x1)3(x+9)である。したがって交点の x 座標は x=9,1 である。9<x<1 では (x1)3<0x+9>0 だから f(x)l(x)<0 であり,接線が曲線より上にある。

よって求める面積 SS=91{l(x)f(x)}dx=91(x1)3(x+9)dxである。u=x1 とおくと,x=9u=10x=1u=0,また x+9=u+10 であるからS=100u3(u+10)du=100(u4+10u3)du=[u5552u4]100=5000.したがって面積は 5000 である。

別解

解法2(交点区間を 0 から 1 に縮尺する方法)

方針

変曲点と接線を求め,差を (x1)3(x+9) と因数分解する。面積積分では t=(x+9)/10 と置いて区間 [9,1][0,1] に移し,端点で消える因子を簡単な多項式として積分する。

解答

(1) f(x)=12(x+4)(x1)x=4,1 のそれぞれで符号を変える。したがって変曲点は(4,512), (1,17)である。

(2)
P=(1,17) であり,f(1)=26 だからl:y=26x+9である。

(3)
曲線と接線の差はf(x)l(x)=(x1)3(x+9).したがって交点は x=9,1 にあり,その間では接線が上である。面積 SS=91(1x)3(x+9)dx.ここでt=x+910とおくと,x=9,1 はそれぞれ t=0,1 に対応し,x+9=10t,1x=10(1t),dx=10dtである。よってS=10501t(1t)3dt=10501(t3t2+3t3t4)dt=105(121+3415)=5000.

総評

難度6、計算量6。想定時間は12分程度。変曲点では二階導関数が0になるだけでなく符号変化も確認する。曲線と接線の差を因数分解すると、接点x=1のほかにx=-9が現れ、上下関係も判定できる。面積はx-1で平行移動する方法と、交点区間を0から1へ縮尺する方法の2通りで5000を確認した。大きな数値だが区間幅10と四次式の尺度から不自然ではない。

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出典: 北海道大学 2021年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。