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北海道大学 2021年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

次の問に答えよ。

(1) 整数mに対して,m2を4で割った余りは0または1であることを示せ。

(2) 自然数nk25×3n=k2+176(*)を満たすとき,nは偶数であることを示せ。

(3) (2)の関係式(*)を満たす自然数の組(n,k)をすべて求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安13

整数論証・証明 偶奇性、剰余分類、素因数分解、場合分け

方針

(1) は偶奇で分けて平方数の 4 での余りを確認する。(2) は式を 4 で見て,n が奇数だと左辺が 3 余り,平方数の余り 0,1 と矛盾することを使う。(3) は n=2m とおき,左辺を平方にして平方差の形に因数分解する。2つの因数は正の偶数で,積が 176,和が 103m になるので,可能な因数対をすべて調べる。

解答

(1)

整数 m は偶数または奇数である。m が偶数なら m=2r と書けるので m2=4r2 となり,m24 で割って 0 余る。 m が奇数なら m=2r+1 と書けるので m2=(2r+1)2=4r2+4r+1=4r(r+1)+1 となり,m24 で割って 1 余る。したがって整数 m に対して,m24 で割った余りは 0 または 1 である。

(2)

関係式 253n=k2+1764 で割った余りで考える。251(mod4)1760(mod4) であるから 3nk2(mod4) である。

もし n が奇数なら,31(mod4) より 3n3(mod4) である。しかし (1) より平方数 k24 で割って 0 または 1 しか余らない。これは矛盾である。したがって n は偶数である。

(3)

(2) より n は偶数であるから,n=2m とおける。ただし n は自然数なので m は自然数である。このとき 253n=2532m=(53m)2 である。よって (*) は (53m)2k2=176 すなわち (53mk)(53m+k)=176 となる。 k は自然数なので,両因数は正である。また2つの因数の和は (53mk)+(53m+k)=103m で偶数である。積 176 も偶数なので,2つの因数はともに偶数でなければならない。

正の偶数の因数対 (53mk,53m+k) として可能なのは (2,88),(4,44),(8,22) である。それぞれの和は 90,48,30 であり,これが 103m に等しくなければならない。したがって 103m=90または103m=30 だけが可能である。 (2,88) のとき,103m=90 より 3m=9,したがって m=2 である。また 2k=882=86 より k=43 である。よって (n,k)=(4,43) を得る。 (8,22) のとき,103m=30 より 3m=3,したがって m=1 である。また 2k=228=14 より k=7 である。よって (n,k)=(2,7) を得る。

以上より,求める自然数の組は (n,k)=(2,7),(4,43) である。

総評

難度7、計算量6。想定時間は13分程度。平方数の 4 での余りから n の偶奇を決め,その後に平方差で因数分解する整数問題である。(3) では因数対を列挙するだけでなく,2因数の和が 103m になる条件まで確認する必要がある。(4,44) は積だけなら候補に見えるが,和 48103m にならないため除外される。別解として合同式をさらに重ねる方法もあるが,因数対の全調査が最も漏れにくい。

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出典: 北海道大学 2021年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。