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北海道大学 2021年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

θ0<θ<π2を満たす実数とし,
平面上の点Pと点QP(12{1cosθ3(tanθsinθ)},12{3(1cosθ)+tanθsinθ})Q(12{1+cosθ3(tanθ+sinθ)},12{3(1+cosθ)+tanθ+sinθ})で定める。Mを線分PQの中点とし,Oを原点(0,0)とする。

(1) PQOMを求めよ。

(2) 3点OPQは同一直線上にあることを示せ。

(3) OP=PMとなるようなθの値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安11

三角関数ベクトル ベクトル成分計算三角比の利用、計算整理

方針

複雑な座標に見えるが,QP と中点 M を計算すると,どちらも (13tanθ,3+tanθ) の向きに整理できる。OMPQ と平行であることから,直線 PQ が原点を通ると分かる。最後は同一直線上で MPQ の中点であることを使い,OPPMPQ の倍数で表して cosθ を決める。

解答

(1)

座標を差し引くとPQ=(cosθ3sinθ,3cosθ+sinθ)=cosθ(13tanθ,3+tanθ)である。

また MP,Q の中点であるから,座標を足して2で割るとOM=(13tanθ2,3+tanθ2)である。

(2)

(1) よりPQ=cosθ(13tanθ,3+tanθ)であり,OM=12(13tanθ,3+tanθ)である。したがって OM=12cosθPQ である。0<θ<π2 より cosθ>0 なので,これは OMPQ が平行であることを示している。

M は直線 PQ 上にあり,OM は直線 PQ と平行である。よって原点 O も直線 PQ 上にある。したがって3点 O,P,Q は同一直線上にある。

(3) OM=12cosθPQ であり,MPQ の中点である。PQ と同じ向きの単位を使って直線上の位置を表すと,M=12cosθPQ,P=M12PQである。したがってOP=(12cosθ12)PQである。また PM=12PQ である。

条件 OP=PM より 12cosθ12=12 である。したがって 12cosθ=1,cosθ=12 となる。0<θ<π2 だから θ=π3 である。

別解

解法2(長さを先に定数化する方法)

方針

差と中点から共通方向ベクトル v を作る。その長さを計算すると PQ=2OM=1/cosθ と簡単になる。共線性と中点の位置関係から OP=OMPM として条件を解く。

解答

(1)
座標を差し引き,また平均を取るとPQ=cosθ(13tanθ,3+tanθ),OM=12(13tanθ,3+tanθ)である。

(2)
0<θ<π/2 より cosθ>0 であり,OM=12cosθPQ.したがって OMPQ と平行である。一方,M は直線 PQ 上にあるので,直線 OM と直線 PQ は一致する。よって O,P,Q は同一直線上にある。

(3) v=(13tanθ,3+tanθ)とおく。このときv2=(13tanθ)2+(3+tanθ)2=4(1+tan2θ)=4cos2θ.したがってPQ=cosθv=2,OM=12v=1cosθ.MPQ の中点なので PM=1 である。また上の正の係数関係から,直線上では O,P,M,Q の順に並ぶ。よってOP=OMPM=1cosθ1.条件 OP=PM=1 より1cosθ1=1,cosθ=12.したがってθ=π3である。

総評

難度6、計算量5。想定時間は11分程度。長い座標式は差と中点を先に作ると共通方向ベクトルに整理できる。係数比較で直線上の位置を読む方法に加え、共通ベクトルの長さを計算するとPQ=2、OM=1/cosθとなり、条件を距離だけで解ける。正の係数から点の並びを確認しているため、OPを和と差のどちらにするかも曖昧にならない。

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出典: 北海道大学 2021年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。