方針
の座標を補助的に置き、 と から を消去する。 座標では非同次項が出ず、特性方程式の解 で一般項を求める。 座標では の非同次項が残るので、 型の特解を足してから初期条件を代入する。
解答
(1) の座標を とする。条件 より である。したがって 座標について である。
また、 の 成分は なので である。よって である。一方、 から なので、これを代入して を得る。
(2)
(1) より である。特性方程式は すなわち である。 だから、 と表せる。
初期条件 、 より である。これを解いて となる。したがって である。
(3) 座標について考える。 より である。また条件から である。したがってである。よって を得る。
この非同次漸化式の同次部分の解は、(2) と同じく である。非同次項が なので、特解を とおく。代入すると である。両辺に をかけると であり、 だから である。したがって と表せる。
ここでである。これを上の式に代入して整理すると となる。よって である。
別解
別解(階差と1階漸化式への還元)
方針
2階漸化式を特性方程式で解かず、階差へ落とす。 は等比階差、 は を新しい数列とみなして2回の等比和で処理する。
解答
(1)
主解法と同様に と置けば(2)
と置くと、(1) より だから である。よって(3)
と から と置く。初期条件よりしたがってすなわちここで と置き、(1) を で割ると だから、等比数列の和を用いて最後に を戻してを得る。
総評
点列のベクトル条件から漸化式を作る問題。目安時間は25〜32分。 と書き換え、 を消去するのが入口である。特性方程式と非同次特解による主解法に対し、階差を1階漸化式へ落とす別解は計算の独立検算になる。公式講評では の 成分が0であることを 自体の 成分が0と誤読する答案や、等比和の計算ミスが指摘されている。ベクトルの意味と添字を各段階で確認する。