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北海道大学 2023年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

Oを原点とする座標空間において,3点A(4,2,1)B(1,4,1)C(2,2,1)
通る平面をαとおく。また,球面Sは半径が9で,Sαの交わりはAを中心としBを通る
円であるとする。ただし,Sの中心Pz座標は正とする。

(1) 線分APの長さを求めよ。

(2) Pの座標を求めよ。

(3) Sと直線OCは2点で交わる。その2点間の距離を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 座標設定ベクトル成分計算内積の利用

方針

切断円の中心が A であることから,球の中心 P は平面 α に垂直で A を通る直線上にある。(1) は球の半径 9,切断円の半径 AB から直角三角形で AP を求める。(2) は平面に垂直な方向ベクトルを AB,AC の両方と内積0になるように決め,z 座標が正の方を選ぶ。(3) は中心から直線 OC までの距離を使って弦長を出す。別解として,直線上の点を球面方程式へ直接代入して2交点のパラメータ差から弦長を求める。

解答

(1) S と平面 α の交わりは,中心 AB を通る円である。したがってこの切断円の半径は AB=(14)2+(42)2+(11)2=35 である。

球の中心 P から平面 α に下ろした垂線の足は,切断円の中心 A である。よって,球の半径 9,切断円の半径 35,距離 AP は直角三角形を作り,AP2+(35)2=92 である。したがって AP2=8145=36 より AP=6 である。

(2) AB=(3,6,0),AC=(2,0,2) である。平面 α に垂直なベクトルを (u,v,w) とおくと,3u6v=0,2u2w=0 を満たす。よって u=2v,w=u である。たとえば v=1 とすれば (u,v,w)=(2,1,2) を得る。この長さは 3 である。 AP=6 であるから AP=±2(2,1,2)=±(4,2,4) である。したがって P の候補は A+(4,2,4)=(8,0,3) または A(4,2,4)=(0,4,5) である。Pz 座標は正なので P=(0,4,5) である。

(3)
直線 OC 上の点は tC=(2t,2t,t) と表せる。中心 P=(0,4,5) から直線 OC までの距離を h とする。C2=22+22+(1)2=9PC=3P2=41 であるから,射影を用いて h2=P2(PC)2C2=4199=40 である。

球の半径は 9 なので,直線 OC が球面と交わってできる弦の半分の長さは 92h2=8140=41 である。したがって2点間の距離は 241 である。

別解

別解(平面の方程式と球面への直接代入)

方針

平面の方程式を先に求め,その法線上で球の中心を決定する。直線と球の二交点間距離は,パラメータの二次方程式の根の差から求める。

解答

(1)
切断円の半径はAB=(3)2+(6)2=35.球の中心から切断面へ下ろした垂線の足が切断円の中心 A であるからAP2+AB2=92.よってAP=6.(2)AB=(3,6,0),AC=(2,0,2)の両方に垂直なベクトルとして (2,1,2) を取れる。したがって平面 α2xy2z4=0であり,その法線上にある PP=A+t(2,1,2)と書ける。法線ベクトルの長さは3だから AP=3t=6,すなわち t=±2 である。z 座標が正となる t=2 を選んでP=(0,4,5).(3)
直線 OC 上の点を(x,y,z)=(2t,2t,t)とおき,中心 P=(0,4,5),半径9の球面へ代入する。(2t)2+(2t4)2+(t5)2=81より9t26t40=0.二つの解を t1,t2 とすると,判別式を用いてt1t2=(6)249(40)9=2413.パラメータが1変わると直線上の距離はOC=22+22+(1)2=3だけ変わる。したがって二交点間の距離は3t1t2=241.

総評

球の切断円と空間ベクトルを組み合わせる問題。目安時間は18分。切断円の中心が A であることから,AP が平面に垂直であると読めるかが最初の要点である。法線方向は外積を使わなくても,ABAC との内積がともに0になる成分条件で求められる。弦長は中心から直線までの距離で出す方法が短いが,直線を球面に代入する別解も計算確認として有効である。 距離公式と二次方程式の根の差で弦長241が一致した。 距離公式と二次方程式の根の差で弦長241が一致した。 距離公式と二次方程式の根の差で弦長241が一致した。

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出典: 北海道大学 2023年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。